伊藤金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成16年11月30日(火)9時40分~9時45分 場所:参・議食)

【大臣より発言】

今朝閣議がございまして、本日は質問主意書に係る答弁書が私共の関係として1件ございました。その後第25回の沖縄政策協議会が行われたところであります。

以上です。

【質疑応答】

問)

質問主意書の回答の概要を教えていただけますか。

答)

質問主意書は、衆議院議員で民主党の大出議員提出の金融システム安定化のために投入した公的資金に関する質問に対する答弁書でございます。

問)

先日の栃木県知事選挙で、足利銀行の受け皿銀行に県の出資を検討すると表明しました福田富一さんが当選されました。足利銀行に対する県の出資の是非について大臣のお考えをお聞かせください。

答)

本件につきましては新しい知事の県政に対する判断に関わる問題でありますので、金融庁としてのコメントは差し控えさせていただきたいと思いますが、足利銀行においては引続き経営に関する計画に沿って経営改革を進めるとともに、中小企業の再生に積極的に取り組むことによって、企業価値の向上に努めているところであります。現時点において受け皿の選定について、具体的な検討を行う段階にはまだないと考えておりますので、確たることを申し上げることは困難であると思います。

問)

中小企業向けの貸出に積極的な姿勢を示した日本振興銀行が先日中間決算を発表されました。今の段階では非常にまだ苦戦されているようなのですが、4月の段階では竹中前大臣も「目標実現に向けて頑張ってほしい」というようなコメントをされていました。現段階の状況について大臣の方からコメントをいただけますか。

答)

当該銀行が16年9月期の中間決算の発表を行ったことは承知をいたしておりますけれども、個別金融機関の経営の内容に関する事柄でありますので、コメントは差し控えさせていただきたいと思います。いずれにいたしましても、同行は中小企業向け貸出に特化をして、そして中小企業に対する金融の円滑化を図ることを目的として設立されたものであると承知をいたしておりますので、その目的の具体化に向けて経営の努力がなされていくものと考えております。

問)

ミサワホームが産業再生機構の活用に向けて最終調整ということが報じられています。UFJ銀行がらみの大口融資先については、これで計画が出揃うことになると思うのですが、不良債権処理の進展に向けて一歩前進と見てよろしいのでしょうか。

答)

今のご質問の件に関しては、やはり個別金融機関の個別の取引先に係る事柄でありますので、そのことについてはコメントは差し控えさせていただきたいと思いますが、UFJにおいてはこれまでも平成17年の3月末の不良債権比率を3%台にしていこうという目標を設定して公表をしているところでありますので、その目標に向かって鋭意努力をされているものだと考えております。今後もこの目標に向かって不良債権処理の進展に努めていかれるものだと思っておりますので、御指摘の点はそうした目標に向かっての取組みが進捗しているものだと考えております。

問)

証券仲介業が明日からいよいよ金融機関に解禁されますが、市場拡大という期待感と併せてやはり利用者保護という点について改めてお考えを伺いたいのですが。

答)

今御指摘がございましたように、証券仲介業が解禁されるわけでありますが、このことによってより一層チャネルの多様化というものが実現し、そして利用者のニーズに応えられるようになっていくと、そうした目的が達成されると、成果が出ることを期待しているところでございます。そうした中にあっても投資家の方々、利用者の方々の保護をしっかりやっていくと、そのことによって市場に対する信頼性を確保していくということが非常に重要なことであると考えておりますので、そうした視点から私共としても今後とも適正に対応していきたいと思います。

(以上)

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