伊藤金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成16年12月17日(金)10時43分~10時51分 場所:金融庁会見室)

【大臣より発言】

今日の閣議で私共に関係する案件はございませんでした。

以上です。

【質疑応答】

問)

昨日までの北海道出張のお話ですが、地域の財務局の現場を視察されるのは大臣になられて初めてということでしたが、その内容等の評価をお伺いします。

答)

昨日まで一泊二日で北海道にお伺いをさせていただいて、高橋知事をはじめとした北海道の関係者の方々、そして財務局の関係者の方々と意見交換をさせていただくことができました。その中で北海道における様々な取組みというものを実際にお伺いすることができましたので、大変有意義な時間を過ごすことができたと感じているところでございます。

地域の金融機関の代表者の方々とも意見交換をさせていただきましたが、その中でリレーションシップバンキングの機能強化に向けた様々な取組みについての御報告をいただき、中小企業の再生と地域経済の活性化に取り組む姿、そして同時に不良債権問題を解決していくための取組みについてもお伺いすることができたところであります。また経済界の方々との意見交換の中では、「北海道経済が大変厳しい状況にある」と、その背景には「やはり建設業中心で、今日本経済を引っ張っている産業の比率というものがあまり高くない、そういう産業構造の現状を踏まえて構造の転換に挑戦している」というようなお話について経済界の方々、或いは知事からも直接お伺いすることができたところであります。従って、そうした様々な取組みを踏まえた新しい資金ニーズというものも出てきていると思いますので、地域に密着した金融機関としてそうした多様なニーズに応えていけるように、更にリレーションシップバンキングの機能というものをこれからも遺憾なく発揮していただきたいと感じたところであります。

問)

地域金融機関の中間決算がほぼ出揃いましたが、それについての全体の評価と残された課題、来年に向けてということでお願いします。

答)

地域銀行の中間決算についてでありますけれども、発表された中間決算を見ますと全体としては中間純利益が増益となる銀行が多く、足利銀行を除いての地域銀行において健全性の基準を満たしている状況になっております。私共といたしましては引き続き検査や監督上の対応を通じて各地域の金融機関の経営状況を的確に把握して、そして早め早めの経営改善を促すことによって地域の金融システムの安定に万全を期してまいりたいと考えております。

問)

「金融重点強化プログラム(仮称)」の関係なのですけれども、今日一部報道で大きく中身も出ていましたけれども、これについての確認と、あと年内も残り少ないのですけれども最終的な取りまとめは来週なのか、それとももっとぎりぎりまで詰められるのかについてお伺いします。

答)

報道があることは承知いたしておりますけれども、内容が最終的に確定したという事実はございません。経済財政諮問会議で中間論点について御説明をさせていただきましたように、私共としましては「安定から活力へ」という方向を示しながら利用者重視の視点から経済大国に相応しい金融システムを構築していきたいと考えております。その中にあたっては技術革新や、或いは国際化の流れというものを十分に踏まえた今後の金融行政としての新しい指針というものを取りまとめていきたいと考えております。

また、今御指摘がございましたように、もう期間があと年末もわずかになってまいりましたので、取りまとめに向けて鋭意作業を進めていきたいと思っております。

問)

諮問会議の関連なのですけれども、そちらにまたもう一回改めて報告するとか、そういった最終的な手続きは決まっているのでしょうか。

答)

まだ決まっておりません。私共として今一番やらなければいけないことは、とにかく中身をしっかりまとめるということでありますので、その取りまとめを鋭意やっていきたいと思っております。

問)

地銀の関連ですけれども、これは今回の中間決算で全体的な状況としてより改善していると見てよろしいのでしょうか。

答)

全体として中間純利益が増益となる銀行が増えてきておりますし、また自己資本比率の状況を見てもこれが向上してきておりますので全体としてはいい方向に向かって進捗していると見ております。

(以上)

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