伊藤金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成17年1月21日(金)10時04分~10時11分 場所:金融庁会見室)

【大臣より発言】

閣議がございまして、閣議においては小泉総理の施政方針演説、或いは外務大臣の外交演説等の案件がございました。私から直接発言させていただくような案件はございませんでした。

以上です。

【質疑応答】

問)

今日通常国会が召集ということで、金融庁の方からも三つの法案を提出されると思いますけれども、審議に当たりまして大臣の抱負を改めてお願いいたします。

答)

本日から通常国会が開会されるわけでありますが、私共としては三つの法律案を提出させていただきたいと、今準備作業を進めさせていただいているところであります。

銀行代理店制度の見直し、これは利用者利便というものを向上させていくために大変大切な法律案だと思っております。

また利用者保護ルールというものをより一層充実していくために無認可共済等に対する対応についての法律案も提出を予定させていただいているところであります。

更に最近のディスクロージャーに関する不適切な事例が相次ぐ中、証券市場の信頼性というものを確保していくための所要の措置をさせていただく法律案も提出を予定させていただいておりまして、今その準備を一生懸命進めさせていただいているところでございますが、国会で御審議をさせていただいてその成立に向けて努力をしていきたいと思っております。

問)

昨日のヤフーとあおぞら銀行の方で提携を発表されまして、ヤフーという異業種からの銀行業への本格参入ということになると思うのですけれども、こういった流れが今後加速する可能性もあると思うのですが、それについての大臣の御意見と今後の金融行政への影響といった点をお聞かせいただければと思います。

答)

個別のことについて金融庁としてコメントをさせていただくことについては控えさせていただきたいと、その点は御理解いただきたいと思いますが。

「金融改革プログラム」の中でも明らかにさせていただいているように、利用者の利便性というものを向上させていただくためにも、或いは金融商品、金融サービスのクオリティーというものを向上させていくためにも健全な競争環境というものを整備し、その中で利用者利便の向上に向けて競争が促進されていくということは非常に大切なことだと思っております。そういう意味から私共としてそうした健全な競争が行われるようなフィールドというものを常に心がけて、そのフィールドの整備というものをしっかりやっていかなければいけないと思っております。

問)

今日自動車損害賠償責任保険審議会で自賠責保険の料率が決まると思うのですけれども、交付金の方で引き上げられることで、上げ幅を圧縮するという方向になっているみたいですけれども、確かにデフレの中で保険料を引き上げるというのは中々ユーザーの理解も得難いと思うのですけれども、その辺りの保険料のあり方について大臣はどういうふうにお考えでしょうか。

答)

今の御質問でありますけれども、自動車損害賠償責任保険審議会が昨日、そして本日も開催される予定でありまして、自賠責保険に係る基準料率の検証の結果を報告するとともに、これを踏まえて17年度の保険料等について御審議をいただいているところでございます。その議論の結果、民間分の累積の運用益等の部分を有効活用する形でこれを基準料率の引き下げに充てることとして、トータルとして契約者負担額の上昇を緩やかにするとの方向性が示されているところであります。具体的な内容については本日開催される審議会の御審議を待つ必要があると思っておりますが、保険料等の充当交付金の減額に伴って契約者負担額が10%超上昇する見込みであることから、今回の処置によって半分程度の上昇率に圧縮される見通しであると思います。

問)

改めて偽造キャッシュカード対策について伺いたいのですが、今週偽造団の摘発があって注目をされているところなのですけれども、現在の大臣の偽造キャッシュカードに対する認識と、2月を目途にという金融機関に対する要請なのですが、損害負担のあり方も含めてルール化も含めた御見解、御認識を改めて伺えればと思います。

答)

前回の記者会見の時にもお話しをさせていただきましたように、現在金融庁においてはこの問題の実態把握をすべく調査をさせていただいているところでありまして、その調査結果を踏まえて来月中には金融機関の方々に、より実効性のある対応策について要請をさせていただきたいと考えております。

(以上)

サイトマップ

ページの先頭に戻る