伊藤金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成17年2月1日(火)8時45分~8時51分 場所:院内)

【大臣より発言】

今日の閣議でありますけれども、私の方から皆様方にご報告をさせていただく案件はございません。

以上です。

【質疑応答】

問)

偽造キャッシュカード対策について、被害者に対しての補償制度のあり方ですけれども、この補償制度は法制化を含めて見直しが必要だというご認識でいらっしゃいますでしょうか。

答)

被害が発生した場合の対応につきましては、犯罪技術の巧妙化、或いは高度化といった点に的確に対応しつつ、ATMシステムの利用者保護の実効性を確保するため、現実に被害が発生した場合、預金者への補償のあり方を含めて現状の対応で良いか、見直しをする必要がないか、真剣に検討することといたしたいと考えております。これが基本的な考え方であります。

いずれにいたしましても、その検討の結果や結論の趣旨を踏まえて、各金融機関においては、個別の被害の対応についても真摯に対応されることを期待をいたしておるところであります。

問)

金融機関が対応するのもそうなのですが、金融庁として法的な措置というのも含めた検討が今行われているという理解でよろしいですか。

答)

諸外国でも法的な対応をしているケースや、或いは金融機関の自主規制ルールで対応しているケース等があるわけでありまして、そうした諸外国の例を研究し、検討し、そうしたことを踏まえて現状のままで良いのか、見直しをする必要があるのか、真剣に検討をしていきたいと考えています。

問)

保険商品の銀行窓販についてお伺いしますが、この夏に解禁の方向で議論がまとまりそうなのでしょうか。

答)

金融審議会の報告を踏まえて関係の業界の方々と今鋭意具体的な内容について調整を続けているところでございます。

いずれにいたしましても、早急に結論が得られるよう努力をしていきたいと思っております。

問)

解禁時期についてはどうなのでしょうか、4月というのは難しいようですけれども。

答)

まだ具体的な内容についての結論が得られておりませんので、その時期について今の段階で申し上げることは困難だと思います。

どちらにいたしましても、できるだけ早く結論が得られるように一生懸命努力をしていきたいと思っております。

問)

その窓販ですけれども、もう2月に入りましたけれども、今月中には何とか大筋で合意という感じになるのでしょうか。

答)

一生懸命結論が得られるように努力を続けていきたいということです。

問)

偽造キャッシュカード対策ですけれども、金融機関が掌の静脈を使った生体認証等を始めておりますけれども、一部の金融機関では指先の静脈を使うだとか、業界標準が割れてしまうと利用者の利便性にちょっと問題が出てくる中での技術開発というのはちょっと問題があるのかなと思うのですが、金融庁としてはどうお考えでしょうか。

答)

実効性のある犯罪防止対策というものをしっかり対策として考えていくことが非常に重要であると思っておりますし、また利用者のニーズというものを踏まえた総合的な対策というものが求められていると思っております。過日、全銀協においても偽造キャッシュカードに関する対策についての申し合わせが公表されたところでありますので、そうした対策が本当に実効性としてしっかりとした対策となるよう、私共としても注視をしていきたいと思っておりますし、着実な成果が上がるよう期待をいたしているところであります。

問)

利用者の利便ということに関しては、金融庁として生体認証に関して、これに統一して欲しいとかそういった見解というのは出されるのですか。

答)

今、私どもとしてこの問題に対する実態調査を行っておりますので、その結果を踏まえて、より実効性のある犯罪防止対策について今月中を目途に金融機関の方々に対しては要請をさせていただきたいと考えております。

問)

繰り返しになるかもしれませんが、補償問題についても何らかの要請を2月中にされるということでよろしいでしょうか。

答)

この点についても、先程お話をさせていただいているように、今のままの対応で良いのか、或いは見直しをしていく必要があるのかどうか真剣に検討をさせていただいているところでありますので、いずれにしましても私共の検討の結果、或いは結論の趣旨を踏まえて、各金融機関の方々においては個別の被害に対しても真摯に対応していただくことを期待をしているところであります。

(以上)

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