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伊藤金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成17年7月29日(金)9時37分~9時45分 場所:金融庁会見室)

【大臣より発言】

閣議がございまして、まず総務大臣の方から労働力調査結果についてお話がございました。6月の完全失業率が季節調整値で4.2%となり、前月に比べ0.2%ポイントの低下となりました。これは平成10年7月の4.1%以来の低い水準である旨御報告があったところでございます。また厚生労働大臣から有効求人倍率について、6月の有効求人倍率は季節調整値で0.96倍と前月の0.94倍を0.02ポイント上回りました。有効求人は前月に比べ1.9%の増加となり、有効求職者は0.5%の減少となった旨の御報告があったところでございます。

金融庁に関係する案件はございませんでした。以上です。

【質疑応答】

問)

昨日、TOBのあり方を考えるワーキンググループが初会合を開きました。改めて今TOB制度を見直すことの必要性、狙いを伺いたいのと、あと委員からも質問があったのですけれども、ざっくりとでいいですので全体のスケジュール感を現状どのように考えているかお聞かせください。

答)

今御質問がございましたように、ワーキンググループの会合が昨日開催されて、そして公開買付制度等について各委員の間で活発に御議論があったと報告を受けております。今回の公開買付規制についての議論にあたっては、企業価値、ひいては株主の利益の最大化といった観点から再点検を行っておく必要はないか、また証券取引の透明性、公正性について一層の向上を図っていく必要がないか、といった論点を提起しており、またその際には、企業の事業再編の円滑を損なうことがないよう留意することが必要であると考えられます。私共といたしましては、これらの観点から公開買付規制のあり方について、幅広く検討を行っていくべきであると考えておりまして、公開買付制度等ワーキンググループにおいて精力的かつ迅速に御審議をいただきたいと考えておりますが、検討すべき論点が多岐に渡っておりますので、後段の方の御質問になりますけれども、今後のスケジュールについて現段階で確たることを申し上げられる状況にはないと考えております。

問)

東京三菱とUFJの合併に絡んで、金融庁がシステム面にやや不安があるということで報告を求めていると聞いているのですが、個別のことかもしれませんが、現状大臣はシステム統合作業の進捗具合をどのように御覧になっているのか、あと両行の統合プロセスに与える影響等も含めてお考えをお聞かせください。

答)

銀行の合併というのは認可事項でありますので、私共といたしましては当事者から従前より様々な報告を受けているところでありますけれども、具体的な報告の内容についてのコメントは差し控えさせていただきたいと思います。あくまで一般論として申し上げれば、銀行間の合併にあたっては顧客に迷惑をかけないよう円滑に実現していくことが必要であると考えており、そのために当事者においてリスクの徹底した軽減による安全性、安定性の確保が求められるシステム面を含め十分な準備を整えることが重要であると考えております。

問)

東京三菱とUFJに絡んで一般論ということで、銀行の合併についてはシステムを含めた十分な準備が必要だというお話ですけれども、これは例えば銀行側がある程度スケジュールをどう切っていようが、そこは何があってもシステムを含め万全な準備をしてから統合に踏み切るべきだとお考えなのでしょうか。

答)

これも個別ではなくあくまで一般論ということでお話をさせていただきたいと思いますけれども、やはり合併にあたってシステム面も含めて、顧客の方々、利用者の方々に迷惑をかけないことが非常に重要なことでございます。そうした観点からすると、円滑に合併を実現していくために、例えば、システムの問題であればそのリスクを徹底的に軽減していくと、そしてそのことによって安全性や安定性を確保していくことが非常に重要なことでございますので、そうした面も含めて十分な準備を整えていくことがとても大切なことだと思っております。

問)

この問題に関しては、システム面も含めてリスクの低減を図る、そのためには準備作業が遅れた場合は、合併の期日の延期も仕方がないということになると思うのですが、その辺はどうお考えでしょうか。

答)

個別のことについてのコメントは差し控えさせていただきたいと思います。重ねてになりますがあくまで一般論としてお話をさせていただくと、一番重要なことはやはり顧客の方々に対する迷惑や、或いは影響を与えてはいけないということでありますから、私共当局としても、顧客重視、利用者保護の観点から、業務が適切かつ健全に行われているかどうか、そのことをしっかり検証していくことが求められているわけでありますので、従って当事者の方々においても、顧客の方々に迷惑がかからないように円滑に合併を実施していく、そのために十分な準備態勢を整えて、合併に向かっての作業を進めていくことがまずもって非常に重要なことだと思っております。

(以上)

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