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伊藤金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成17年9月16日(金)11時04分~11時13分 場所:金融庁会見室)

【大臣より発言】

本日閣議がございましたが、金融庁に関係する案件はございませんでした。

【質疑応答】

問)

カネボウの粉飾決算事件ですけれども、火曜日に中央青山監査法人の会計士4人が粉飾に荷担していたという疑いで逮捕されましたが、改めてこの事態を受けまして、監督官庁の長としてどのように思われているのか、御所見をお願いしたいということと、監査の信頼性を揺るがす事件が昨今続いておりますが、信頼回復のためにどのようなことが求められるのかを宜しくお願いします。

答)

今のご質問でございますけれども、企業財務情報の信頼性の確保について、重大な役割を担うべき公認会計士が逮捕されるという事態に至ったことにつきましては、誠に遺憾なことであると考えております。公認会計士や監査法人においては、その使命、業務の重要性を十分自覚をして、信頼性を損なうことがないよう適正な監査の実施に向けて最大限の努力を行っていただきたいと考えております。

問)

それに関しまして、行政側として何らかの行政処分等というのは考えられるのですか。

答)

監査法人についてですが、先日の記者会見でもお答えさせていただいたように、個別の事案に対する具体的なコメントについては、差し控えさせていただきたいと思います。一般論として申し上げれば、これも先日お話をさせていただいたように、監査人が故意に虚偽等のある財務書類を虚偽のないものとして証明した場合や、過失により重大な虚偽等のある財務書類を重大な虚偽のないものと証明したとの事実があると思料される時は、公認会計士法上必要な調査をすることができるとされているところでございます。いずれにしましても、私共金融庁といたしましては、今後の証券取引等監視委員会や地検の捜査状況等を注視し、必要があれば法令に基づいて適切に対応してきたいと考えております。

問)

今朝新聞報道にありましたが、明治安田生命の不当不払いを巡る一連のものですけれども、利用者の一度目の苦情に対して応じるなという苦情対応マニュアルが金融庁の検査で指摘されたということがありましたが、個別の事案なのでなかなか仰り難いかと思いますが、一般的に顧客の対応に対する適切な姿勢というのは、どのようにあるべきかということをお願いできますでしょうか。

答)

今、ご質問がありましたように、そのような報道があることは承知をいたしておるところでありますが、個別の保険会社の検査結果に関することであり、そのことについてのコメントは差し控えさせていただきたいと思っております。

保険金の支払いというのは、保険会社にとって極めて基本的で重要な機能でありますから、そうした機能を発揮していくことは重要なことでございますので、しっかりとした対応をしていただきたいと思います。

問)

足利銀行が、本日中にも2001年3月期決算の粉飾に監査を担当した中央青山監査法人が積極的に関与したとして宇都宮地裁に損害賠償を請求するとのことですが、こうした事態に対して、銀行、監査法人の監督官庁として、或いは、この時期足利銀行は公的資金注入行だったと思うのですが、過去の対応が十分であったのかどうかということと、今後何らかの対応を考えていらっしゃるのかどうか、二点お伺いしたいのですが。

答)

今御質問があった報道があることは承知しておりますけれど、本件につきましては、足利銀行において判断されるべき事柄であり、私共として現在の時点でのコメントは差し控えさせていただきたいと思います。いずれにしましても、公認会計士や監査法人において、その使命、業務の重要性を十分自覚して、そして信頼性を損なうことがないように、適切な監査の実施に向けて、最大限の努力をしていただきたいと考えております。

問)

閣議の前かと思うのですが、郵政関係の六大臣の会合があったかと思うのですけれども、その辺の内容についてコメントできる範囲で、やり取り等を教えていただければと思うのですが。

答)

これは今後の国会運営についてのことでありますので、大変申し訳ございませんが、コメントについては、差し控えさせていただきたいと思います。今回の総選挙において民意が出ているわけでありますので、その民意をしっかり受け止めて、私も政府の一員でありますし、この法案の関係閣僚の一人でございますから、まず法案を早期提出できるように最大限努力し、そして提出された後、国会において、郵政民営化関係法案に対する理解が得られるように、最大限早期成立に向けて努力していきたいと考えております。

問)

法案の骨格と言いますか、今後の修正の程度と言いますか、今日はそういったこともテーマになったという理解でよろしいでしょうか。そうでもないのでしょうか。

答)

大変申し訳ございませんが、内容につきましては、私からコメントすることは差し控えさせていただきたいと思います。いずれにしましても、早期に法案が提出できるように、今日、関係閣僚が集まって議論させていただいているところでございますので、関係省庁での作業を最大限前に進めて、そして早期に国会に法案が提出できるように私共としても努力していきたいと思っております。

(以上)

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