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与謝野内閣府特命担当大臣(金融・経済財政政策) 記者会見要旨

(平成17年11月4日(金) 10時29分~10時39分 於 金融庁会見室)

1.発言要旨

閣議では、金融庁関係の案件が1件、すなわち、参議院議員の藤末健三さんから出てまいっております「有価証券報告書における情報開示と個人情報保護に関する質問」に対する答弁書を決定いたしました。

閣議関係は以上でございます。

閣議前に、金融庁の事務方より、名古屋の証券取引所の取引の一部が不能になっているという報告を受けました。金融庁としては、証券取引法151条に基づきまして、報告徴求をいたします。また、今年に入りましてから大阪の取引所、あるいは先般の東京証券取引所等でトラブルがございまして、今回は名古屋でございますので、名古屋のことのみならず、取引所すべてに関しまして一斉に点検を行うということをいたすこととなります。

以上です。

2.質疑応答

問)

今仰った名古屋証券取引所への報告徴求ですけれども、この回答期限と内容はどのようなものでしょうか。

答)

回答は、法律上は2週間ということになっておりますので、具体的には11月18日までに御報告をいただくということになります。

問)

報告は、原因とか再発防止策についてですか。

答)

具体的には、なぜこういうことが起きたかというソフト、ハード両面の問題、あるいは容量の問題等もありましょうし、責任の所在も明確にしていただかなければなりませんし、また、今後こういうことが繰り返されないような再発防止をどう考えるかということについても、きちんとしたお話をいただかなければならないと考えております。

問)

国内の全証券取引所に対する一斉点検ですけれども、この期日、またその点検内容についてお願いします。

答)

11月30日までにやりたいと思っておりますが、もちろん点検作業自体は非常に詳細を極めなければなりませんので、一応、11月30日をめどにということでございます。

したがいまして、151条に基づきまして、具体的な案件に対する報告もいただきますし、またシステムの点検、全取引所で行っていただいて、そのシステム点検の結果についても御報告をいただくという二段構えでやらせていただきます。

問)

先般の東証、今回の名証とシステム障害が発生して、日本の市場インフラに対する信頼が揺らぎかねないような状況になっていると思うのですが、一斉点検の報告などにつきまして、今後、金融庁として取引所への監督などについてどういった姿勢をとられるのか、お考えがあればお願いします。

答)

システムの問題というのは、ハードウエアの問題、ソフトウエアの問題、また増大する取引量に容量が応じているかというような問題があります。

したがいまして、あらゆる側面から点検をしていただく。また、そういうシステム自体の不安定性ということが分かれば、システムを更に完成度の高いものにするための努力をしていただく、そういうことをしなければならないと思っています。

問)

日経平均が、4年半ぶりに1万4,000円台を回復いたしました。景気認識も含めて、改めてになってしまうかもしれませんが、御所見をお願いします。

答)

株価というのは、経済の先行指標としては最も重要なものでございまして、多分、通説では6カ月ぐらいの先行指標だろうと言われております。日本の経済は、成長率、失業率、その他のインデックスを見ても、明らかに数字の上では回復基調にあり、本格的な回復軌道に乗るのではないかと期待しておりますし、また、それと同時に株価が回復するということは、銀行あるいは生保等の資産内容が改善するわけでございまして、それ自体、大変歓迎すべき現象だと私は思っております。

問)

取引所の関連で、先般の東証の方のシステム障害ですが、東証の幹部から直接大臣がお話を聞く必要があるとはお考えではないですか。

答)

今日、東証の西室さんがお見えになる予定になっておりまして、そこで詳しくお話をお伺いし、また、現在の対応状況などもよく伺ってみたいと思っております。

問)

取引所の関係で、細かいところなのですけれども、一斉点検というのは、各地域にあります取引所プラス、JASDAQ、マザーズ、そういったあたりも含めてということでよろしいでしょうか。

答)

はい。5つの証券取引所プラスJASDAQということでございます。

問)

明治安田生命ですが、先般の行政処分を受けまして、経営陣の抜本的な刷新を図ろうという動きが出ています。個社の話ですけれども、これにつきまして、もし今コメント、大臣のお考えをいただければと思うのですが。

答)

個別の会社の人事について、私が言及するわけにはいきませんけれども、明治安田としては、多分きちんとしたけじめをつけなければならないというお考えで、人事の刷新を行ったと私は想像しております。それ自体は、明治安田の独自の御判断ですけれども、最終的には経営者が責任を表明したということだと私は思っております。

問)

今日、西室会長とお会いするのは、何時ぐらいを予定されているのですか。

答)

2時半です。

問)

何時間ぐらい、1時間ぐらいですか。

答)

いや、その後ずっと時間をあけてありますから、時間に制限は特にありません。

(以上)

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