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与謝野内閣府特命担当大臣(金融・経済財政政策) 記者会見要旨

(平成17年11月22日(火) 10時25分~10時31分 於 金融庁会見室)

1.発言要旨

閣議は、予定案件どおり淡々と終了いたしました。

今日は、11時から新高輪プリンスで自民党結党50年の式典がありますので、私もそちらに参ります。

2.質疑応答

問)

東京証券取引所が、黄金株に関して上場企業に原則発行を禁止するというような方向で上場規則の見直しを来年にも行うということを聞いていますが、東証が黄金株を原則禁止すると、或いは方針に関して、大臣御自身のお考えをお聞かせください。

答)

東証というのは全ての株が取引されるという場所であって、会社法で認められている幾つかの種類の株を持っている会社だけを上場させないという話は、会社法で認められていることを東証の上場基準で否定するという、そういうことは多分、理屈の問題としてはあり得ないのだろうと私は思っています。

問)

総理が先日、大臣と谷垣大臣に言及されて、私の意図がわからないからという旨の発言をされましたが、一方で、大臣は財政再建や政府系金融機関については一定の御持論もお持ちかと思いますけれども、この総理発言を受けて、何がしかの御見解、御感想があればお願いします。

答)

多分、党の方とよく連絡を取れということなので、党の方とは私も政調会長をやっていて、党の立場で政府とよく連絡を取っていたので、私も党の方とものを決めるときには緊密な連絡を取ってやりたいと。そういう意味のアドバイスだったろうと私は思っております。

問)

黄金株に関してなのですけれども、東証上場規則の変更ということで、金融庁の方に認可申請する意向だと思うのですが、先程の大臣の御発言ですとですね……。

答)

結局、黄金株というものを急に創設するとか、そういうことで他の株主の権利を害するということは、多分許されないのだろうと私は思っています。これは株主のほぼ全ての人が合意した上でそういうものをつくるということであればまた別ですけれども、企業の勝手でそういうものを仮に創設するとすれば、それは他の株主たちの議決権という権利を著しく狭める、あるいは無効にするという効果があって、それは私は理屈の上では許されないことだと思っています。

ただし、黄金株という会社法上許された企業防衛策を持った会社が新しく上場するというときには、それは公知の事実であって、広く株主が知っている事実でありますから、そのことをもってして上場基準に外れるということは、会社法で認められている株式の種類を上場基準によって狭めるということですから、それは理屈の上では多分おかしいことだろうと思っています。

ただし、黄金株を作り出すことによって、株を所有することを通じて持っている株主の色々な権利、そういうものを制限してはならないというのは当然のことだろうと思っております。

(以上)

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