高木金融庁長官記者会見の概要

(平成15年6月23日(月)17時01分~17時07分)

【質疑応答】

問)

長官から何かございますか。

答)

特にないです。

問)

先週金曜日ですかね、りそなホールディングスの、27日に会長に就任される細谷会長が、りそな銀行を含むグループ銀行の資産の再査定を行うという考えを表明されましたけれども、これについて、監督官庁としてどういうふうに評価されておられますでしょうか。まずその辺からお願いします。

答)

これは大臣も何度かお話申し上げていると思うのですが、具体的な方法はともかく、新しい経営陣が自分なりに資産を把握しておくということは、これはもう当然だと思います。また、金融再生プログラムに沿って、新勘定と再生勘定を区分するということも求めているわけで、このためにも必要だろうというふうに考えております。いずれにしてもこういったいろんな努力がなされていく中で、新経営陣の下で徹底的な経営改革、あるいは健全性の確保、収益性の向上等が図られるということを強く期待しているということであります。

問)

新生銀行が瑕疵担保条項に基づいて、赤字を抱える大阪の第3セクター向けの債権の買い戻しを預金保険機構に求めているという一部報道について、事実関係はいかがでしょうか。事実であれば金融庁としてどう対応されるのかと、この辺についてお願いします。

答)

恐縮なのですけれども、特定の融資先につきまして、解除権が行使されているかどうかということを明らかにすることは適切でないと思いますから、従来からお答えを控えさせていただいております。そういうことでご理解をいただきたいと思います。

一般論としては、解除権が行使された場合には、瑕疵担保条項に該当しているかどうか、つまり瑕疵があるか、それから2割以上減価が認められるかどうか、ということを預金保険機構の方でよく精査して判断して行くということであります。

問)

2003年3月期決算で、いわゆる金融早期健全化法に基づいて公的資金を注入した地方銀行3つ、北海道銀行と和歌山銀行と福岡シティ銀行だと思うのですが、今週末に株主総会が開かれますが、議決権行使ということから、この総会にはどういう対応で臨まれるのかをお願いします。

答)

これは、いずれにしても抜本的な収益の改善策と言いますか、そういうものが必要だと思います。それで、どういうことをお考えになっているかをよく見極めた上で議決権の行使は考えたいというふうに思っております。

問)

既に3行とも収益の改善策等は先週に発表がありましたが・・・。

答)

先週でしたっけ。

問)

ええ。基本的には人事案件とか決算の承認については賛成の票を投じるという理解で良いのですよね。

答)

いずれにしても、それを良く審査した上で最終的には確か株主総会は26日と27日でしたか、それまでにはどうするかをよく検討したいというふうに思います。

問)

まだどちらとも決めていないというか、・・・まあ賛成なのでしょう。

答)

そういうことについては、やはりその時点できちっとした対応をすべきで、あまり前広にお話するのはどうかと思いますから、そういうことでご理解いただきたいと思います。

問)

先週の金曜日だったと思うのですけれども、長官の前任者の森顧問の顧問免除が発表されたのですけれども、急に決まったことで、その理由についての長官の意見をぜひ聞きたいのですけれども。

答)

ご本人から「1年ぐらいになりますし、もうそろそろ辞めたい」というお話がございましたので、お辞めいただいたということであります。

問)

大臣との意見の食い違いがあったとかということも話には聞いているのですけれども。

答)

いや、そういうことはないです。顧問ですから、あくまで顧問として金融庁の仕事そのものについて顧問がいろいろ仰るということもなくて、そういう大臣とどうこうということは全くないと思います。

(以上)

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