高木金融庁長官記者会見の概要

(平成15年6月30日(月)17時01分~17時07分)

【質疑応答】

問)

それでは最初にりそなグループへの対応ですけれども、資本注入の資金の払込が明日完了すると聞いていますけれども、改めてになりますけれども、りそなの新経営陣に対してどういうことを期待なさっているか長官のお考えをお聞かせください。

答)

りそな銀行につきましては、これまで金融庁としては経営監視はもちろんですけれども、しっかりしたガバナンスの体制を作るということで臨んで来たわけです。6月27日にりそなでは新しい経営体制を発足しましたし、また委員会等設置会社へも移行したわけです。こういった新しい経営体制の下で、徹底的な経営改革また経営の健全化、収益性の向上に全力で取り組んでいただきたいということを期待しているということであります。

問)

6時からレクチャーがあるようですけれども、地域金融機関向けの優先株の普通株転換及び事務ガイドラインで関連の業務への規制緩和に伴う部分ですとか、地域金融機関向けの監督指針の見直しが控えていると聞いているのですけれども、大手銀行の再生と並んで地域の再生も重要な課題だと思うのですけれども、この点について長官の現時点でのお考えをお聞かせください。

答)

まず、今お話がありましたガイドラインにつきましては、3月に公表いたしました「リレーションシップバンキングの機能強化に関するアクションプログラム」で、6月末までに整備するということになっていたものについて整備するというものであります。この後、公表、同時に事務方の方からレクをいたしますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。いずれにしても金融庁といたしましては、今日、公表いたしますガイドラインを含め、今申し上げましたアクションプログラムに沿ってリレーションシップバンキングの機能強化に全力で取り組んで行きたいというふうに思います。

今お話のございました基本方針についても15年度中に取りまとめるということで検討いたしておりますが、とりあえずは各金融機関に対しまして機能強化計画を8月中に提出していただくということを、今、要請しております。それにつきまして、半期毎にしっかりフォローアップもしながら、リレーションシップバンキングの機能強化に全力で取り組んで行きたいというふうに思っております。

問)

公的資金の新しい注入のスキームに関連して、三木会長は負担のあり方についてかなり強い口調で公の場で、業界の負担にあまりならないようにして欲しいという希望をお話されましたけれども、これについて長官のお考えをお聞かせ下さい。

答)

私の考えを申し上げるような段階にはないというふうに思います。いずれにしてもワーキングで、今お話のあったような点も含めいろいろな問題について幅広く議論がなされておりますから、まずはそれを見て行きたいというふうに思っております。

問)

基本的なことで恐縮なのですが、明日の払込はどういうようなプロセスでやられるのでしょうか。

答)

預金保険機構の方からお金を明日までに振り込んで、ということだと思うのですが、それ以上の技術的なことはちょっと後で調べてお話したいと思います・・・。

ええと、あまり大した情報ではないのですけれども、いずれにしても明日、りそな銀行から新株発行を受けるわけなのですが、その新株発行を受けるまでにお金は振り込んでおく必要があるということであります。

(以上)

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