高木金融庁長官記者会見の概要

(平成16年6月28日(月)17時01分~17時05分)

【質疑応答】

問)

週末に新BIS規制、新しい銀行の自己資本規制について発表になりました。これに伴う日本の銀行への影響ですが、見通しも含めてお聞きしたいと思います。

答)

BIS規制の最終案が公表されたわけですけれども、これが個別の銀行にどう影響するかということにつきましては、それぞれの銀行によって異なってくるとは思いますけれども、それ以上のことはちょっと今把握していないという状況であります。いずれにしても、平均的な水準については重くも軽くもしないという考え方の下で見直しがなされてきているということであります。新しいBIS規制案はリスクの特性をより正確に反映していくということを目指したものでございますから、これが適用されることによってそれぞれの銀行のリスク管理が向上していくということで、金融システムの安定・強化に資するということを期待しています。

問)

人事が内示されましたが、今回は準備室に行かれる方を含めて金融庁の中もだいぶ大きな人事でしたが、全体の狙いとか評価についてちょっと一言いただければ。

答)

人事の話ですからなかなか個々の説明というわけにもいかないのですが、結局色々課題を抱える中で、適材適所ということに尽きると思います。いずれにしても新しい体制の下で金融庁が抱える課題にしっかり取り組んでいただきたいというふうに思っております。

問)

公的資金注入新法の審議の過程で、金融庁が民主党に出した資料の中に自己資本比率などが大きく間違っていると、27箇所もの間違いがあって、これが広く週刊誌などで元の資料自体は報道されたのですけれども、金融不安につながりかねないと言うか、そういう側面もあったと思うのですけれども、数字が間違っていたということで、経緯、それから再発防止策あるいは内部処分とか、そういうものをどういうふうにお考えになっていらっしゃるかということを・・・。

答)

既にコメントしたのではないかと思うのですが、いずれにしても国会にお出しした資料にミスがあったということで、大変遺憾だと思っております。我々、それを把握した段階ですぐに関係方面に説明もいたしましたし、お詫びもしたということであります。資料を作成する過程でしっかりしたチェック体制と言いますか、そういうことがしっかり行われるようにということで、庁内に指示を出したということであります。

(以上)

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