五味金融庁長官記者会見の概要

(平成17年10月17日(月) 17時01分~17時05分 場所:金融庁会見室)

【質疑応答】

問)

生保の不払い問題ですが、9月末の調査の締切りからもう2週間経つわけですが、精査の状況は如何でしょうか、お聞かせください。

答)

生保の報告徴求は9月30日に全39社から報告書の提出をいただいております。報告の内容は保険金等支払管理態勢の再点検、それから不払い事案に係る再検証の結果を報告いただくと、こういうものでございます。状況としては報告書をいただいたということ、それからその内容の精査・確認を現在しているところです。まだ作業中でございます。速やかに精査・確認を進めて、今後何らかの形で公表する方向で作業したいと、こういう状況でございます。

問)

損保の不払い問題ですが、これは先週末ということで集まったばかりだと思うのですが、一部損保には社内処分を公表したところもございまして、かなり重大性を認識されているというように理解しているのですが、この問題に対して行政処分等を含めた今後の当局の対応について御見解をお聞かせください。

答)

損害保険会社の中に付随的な保険金等の未払いということに関連して、それに関係した役員の方が報酬の一部を自主的に返上するということをお決めになって、その旨を公表なさった会社があるということを承知いたしております。社内処分という言い方が相応しいのかどうか、会社の関係役員の自主的な御判断に基づくものと理解しております。

この損保会社に関する報告徴求、これも10月14日に全48社から報告書の提出をいただいております。報告の内容は臨時費用保険金等を中心とした付随的な保険金等について、追加的な支払を要するものの件数、そして対応状況、その発生原因の分析、そして再発防止策等ということが報告の内容になります。これについては現在、これも生保と同様で内容を分析・整理中ということでございます。この内容の分析・整理を行った上で、お尋ねの行政上の対応というようなことについて検討していくということになりますけれども、まずはとにかく、一般論でございますけれども、不適切な保険金の支払いに係る取扱いということが判明したのであれば、適切な顧客対応、保険契約者の皆様への顧客対応というようなこと、これをまず適切に行っていただくこと、これが大切だと私共は考えております。

(以上)

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