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平成29年6月23日
金融庁
[金融庁・オーストラリアASIC共同プレスリリース]
日本及びオーストラリア間のフィンテックに係る協力枠組みの構築
金融庁とオーストラリア証券投資委員会(ASIC)は、本日、日本とオーストラリアにおける金融サービスのイノベーションを促進するための協力枠組みの構築を発表しました。
この協力枠組みは、金融サービスにおいてイノベーションがグローバルに進展していることを踏まえたものです。金融庁とASICが互いに革新的なフィンテック企業を紹介し、金融庁のFinTechサポートデスクとASICのイノベーション・ハブに対し、紹介したフィンテック企業へのアドバイスとサポートを求めることを可能とします。
また、本協力枠組みは、両当局間の情報共有に関する枠組みを構築します。これにより、金融庁とASICは、規制や、関連する経済または産業の動向を追うことが可能となり、また、急速に変化するグローバルな金融環境における国内規制の在り方について、情報交換することも容易になります。
近年、金融庁は、法制度の整備やFinTechサポートデスクの設立をはじめ、さまざまな施策を通じて、フィンテック・スタートアップ企業を支援するための環境整備に積極的に努めています。これらの取組みに加えて、本協力枠組みは、日本のフィンテック・スタートアップ企業のグローバル展開を後押しするでしょう。
オーストラリアのフィンテック企業にとっては、本協力枠組みにより、重要な市場への門戸が開かれることになるでしょう。日本経済は、世界で3番目に大きな規模を誇り、金融サービスを含むサービス産業がGDPの約4分の3を占めています。
金融庁の白川俊介審議官(国際担当)は次のように述べました。
「ASICと協力枠組みを構築することができ、大変うれしく思います。ASICは、いち早くイノベーション・ハブを設立しフィンテック促進に組織的に取り組む等、先進的な取組みを続けるフィンテック先進当局の一つです。本協力枠組みに基づき、ASICとこれまで以上に連携を深め、お互いの市場の更なる発展のため協力していけると確信しています。」
ASICのジョン・プライス理事は、次のように述べました。
「日本は、長きにわたって世界的に技術分野をリードしてきました。我々が金融規制において新たな時代を迎えるにあたり、金融庁の皆様と経験や理解を共有しあえることを楽しみにしています。」
本日、東京において、越智隆雄内閣府副大臣とリチャード・コート駐日オーストラリア大使との間で、書簡交換のセレモニーが開催され、本協力枠組みが披露されました。
この協力枠組みにより、日本・オーストラリア間の強固かつ緊密な通商・投資関係がより一層強化されることになるでしょう。
以上
お問い合わせ先
金融庁 Tel:03-3506-6000(代表)
総務企画局総務課国際室(内線3185)
総務企画局信用制度参事官室(内線3579)