令和6年7月10日
金融庁
金融活動作業部会(FATF)による「暗号資産:FATF基準の実施状況についての報告書」の公表について
金融活動作業部会(以下、FATF)は、7月9日、「暗号資産:FATF基準の実施状況についての報告書」(原題「Virtual Assets: Targeted Update on Implementation of the FATF Standards」)を公表しました。
本報告書は、トラベルルールを含むFATF基準実施に係るグローバルな進捗状況や基準実施促進に向けた方策、 北朝鮮による不正な暗号資産関連活動、DeFi・アンホステッド・ウォレットを含むP2P取引等に関連する新たなリスクなどについて取り纏めたもので、コンタクト・グループ(VACG)で作成した5度目の年次モニタリング報告書となります。当庁は、VACG共同議長国として本報告書の取り纏めに貢献しました。
詳細につきましては、以下をご覧ください。
- プレス・リリース(原文<FATFウェブサイトリンク>)
- 「暗号資産:FATF基準の実施状況についての報告書」(原題:Virtual Assets: Targeted Update on Implementation of the FATF Standards)(原文<FATFウェブサイトにリンク>、エグゼクティブサマリー仮訳<PDF:835KB>)
(参考1)金融活動作業部会(FATF:Financial Action Task Force)
1989年のアルシュ・サミット経済宣言を受けて設立された資金洗浄(マネー・ローンダリング)対策の国際協調を推進するための多国間の枠組み。2001年の米国同時多発テロ事件を機に、テロ資金供与対策にも取り組んでいる。G7を含む38カ国・地域、2国際機関がメンバー。
関連サイト:金融活動作業部会ウェブサイト(https://www.fatf-gafi.org/)
(参考2)本件に関係するFATFの公表物
- 金融活動作業部会(FATF)による「FATFメンバー法域及び重要な暗号資産サービス・プロバイダー(VASP)の活動がある法域における勧告15の実施状況一覧表」の公表について(2024年3月)
- 「暗号資産及び暗号資産交換業者に関するFATF基準の実施状況についての報告書」の公表について(2023年6月)
- 「暗号資産及び暗号資産交換業者に関するFATF基準の実施状況についての報告書」の公表について(2022年6月)
- 「暗号資産・暗号資産交換業者に関する新たなFATF基準についての12ヵ月レビューの報告書」の公表について(2021年7月)
- 「いわゆるステーブルコインに関するG20財務大臣・中央銀行総裁へのFATF報告書」の公表について(2020年7月)
- 「暗号資産・暗号資産交換業者に関するFATF基準についての2回目の12ヵ月レビュー報告書」の公表について(2021年7月)
- 「暗号資産及び暗号資産交換業者に対するリスクベース・アプローチに関するガイダンス」改訂版の公表について(2021年10月)
(参考3)暗号資産コンタクト・グループ(Virtual Assets Contact Group)
暗号資産コンタクト・グループは、暗号資産に関するFATF基準の採択を受け、業界との対話および基準遵守に向けた業界の取り組みのモニタリングのために、FATFの政策企画部会(PDG)傘下に2019年6月に設立された。以来、業界との対話、モニタリングに加え、基準実施の現状と課題を整理した報告書の取り纏めや暗号資産ガイダンスの改訂なども含め、FATFにおける暗号資産の基準実施促進や暗号資産関係の検討のハブとして機能している。設立以降、当庁が議長職を務めている(当庁ウェブサイト参照)。
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