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平成13年7月19日
金融庁

ジョイント・フォーラム天童会合等について

  • 1.  7月18、19日の両日、山形県知事及び天童市長から歓迎を受け、天童市において、ジョイント・フォーラムが日本で初めて開催された。メンバーは温かい歓迎、熱意あふれる地元の会合準備、豊かな自然や文化・歴史に「これまで17回の中で最も思い出に残る会合である」との感想であった。

  • 2.  ジョイント・フォーラム天童会合では、銀行・証券・保険の監督基本原則(世界各国が参考にできるモデル銀行法、証券取引法、保険業法)の比較について、作業部会からレポートが提出された。各業態の原則は本質的な矛盾はないものの、その実施にあたっては相違がみられることが明らかになった。同レポートは本会合での議論の後、その内容について概ね了承され、ジョイント・フォーラムの母体であるバーゼル銀行監督委員会(BCBS)、証券監督者国際機構(IOSCO)及び保険監督者国際機構(IAIS)に提出されることとなった。

  • 3.  加えて、銀行・証券・保険におけるリスク評価・管理のあり方や、自己資本規制及びリスク管理の比較について、作業部会からレポートが提出された。各業態のリスク管理手法に共通点はあるものの、各業態の特性に起因する違いが明らかになった。本会合において議論の後、同内容について概ね合意された。同レポートは、リスク管理の基本的な考え方を整理した完成度の高い文書である。(今後、国際機関内の手続を経て確定。)

  • 4.  公式夕食会をホストした森金融庁長官は、「緊急経済対策」及び「骨太の方針」の政策を着実に実行し、不良債権問題に取り組んでいく決意を表明、ジョイント・フォーラム・メンバーから強い支持が表明された。

  • 5.  会合の合間を縫って7月17日(火)に、ジョイント・フォーラム議長のヤール・シムレング(スウェーデン金融監督庁保険局長)、タニス・マクラーレン(カナダ・オンタリオ証券委員会国際担当局長)及び金融庁三國谷取引所監理官を講師に招いてジョイント・フォーラム開催記念講演会が開催され、県内の金融関係者等、約100名が集まった。これと並行して、遊学館において、ジョイント・フォーラムメンバーと高校生との座談会が開催された。参加した山形県下の高校生14名からジョイント・フォーラムメンバー4名へ次々と質問が出され、和やかな雰囲気の中、活発な意見交換が行われた。参加したメンバーは高校生達の意欲、勉強振りに「自分達の方が啓発された」との感想であった。

(本件に関する照会先)

総務企画局国際課
平井、坂根
(内線 3153、3184)

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