「車座ふるさとトーク」を前橋市で開催しました(平成27年6月22日)

平成27年6月22日(月)、越智内閣府大臣政務官(金融担当)は、群馬県前橋市において、「地域金融機関に期待される役割について」をテーマに、前橋市の企業経営者や教育関係者や大学生の計11名の方々と「車座ふるさとトーク」を行いました。

  • (注)「車座ふるさとトーク」は、安倍内閣として、大臣、副大臣、政務官が地域に赴き、テーマを決めて、現場の方々と少人数で車座の対話を行い、生の声をつぶさに聞いて、政策にいかすとともに、重要政策について説明する取組みです。

写真1

車座ふるさとトークの様子

写真2

トーク後の記念撮影

  • 1.車座ふるさとトークでの参加者からの主な御意見

    • 起業のアイデアがあっても、実績や担保が無いと金融機関から支援を受けづらい。経営革新計画の承認とか色々なものをとって、信頼してもらおうと思うが、なかなか分かって頂けない。
    • 事業を行うための融資をお願いしても門前払いされた経験がある。子供がいてどうやって働くのかとか、学歴がないといったことを言われたこともある。頑張って小さな会社を興そうとしているような人間は、書類の作成など慣れていない面もあるが、そういう面でも相談に乗ってくれる存在であって欲しい。
    • 例えば補助金を使いたいと思っても、銀行側が実績のある融資先企業に対して補助金を受け取れるようサポートするケースもあると聞いている。起業したばかりの企業にはいつまで経ってもまわってこないのが現実。
    • 地域金融機関は、NPO法人やLLP(有限責任事業組合)にお金を貸すことに慣れておらず、最初から相当条件が厳しい。地域活性化には色んな組織形態が取り組むようになってきており、それに応じた金融機関のあり方を求めていきたい。
    • 最初から担保を十分持っている会社などない。創業のためのお金を必要としている人がいるのであれば、金融機関側も知識を身につけ、情報を提供しながら、いかにビジネスをのばすかということを考えないと、結局は地元経済がシュリンクし金融機関も生き残れなくなるのではないか。特に融資のフロントにいる方々にこうした意識を持って欲しい。
    • 創業期には、銀行などが融資をしてくれない場合でも応援してくれる公庫の存在がありがたい。ただし担当者によって対応が異なることもある。
    • 銀行には、年度末や年末に融資等の達成目標があるようで、経営に余裕がある会社に金融商品や保険などを購入してくれという依頼が来る。金融庁検査があるためにリスクをとれなくなっているのではないか。
    • 経営側が提出する事業計画書が銀行に受け入れられるか否かの基準が分かりづらい。差し戻される理由なり、足りないものなどがあると思うので、明確な何かというところを示してほしい。何か悪いのか、フィードバックがあると有り難い。
    • 最近では金融機関も、若手や意欲のある人たちを応援しようということで、様々な事業プランを表彰するというシステムを作ってくれている。こういった姿勢は評価したい。
    • 高齢化社会といわれている中で、若い人達の声を実業の中に反映させること、若い声をもっと大きくしていくのが地域活性化にも繋がるのではないか。地域金融機関の方に手を貸して頂きたい。
    • 地元にはアイデアを持っている若い人は多く、育てていかなければ新たな活力は生まれない。金融機関は地元の企業の情報・知識を豊富に有しており、こうした強みを企業への指導にまわして頂ければと思っている。窓口の方々でも自分達がどれほどの豊富な知識を持っているかというところを自覚、実感して取り組んでいただけると有り難い。
  • 2.越智政務官からは、以下のようなコメントがあった。

    • 金融庁としても、地域金融機関に対し、企業の事業性評価に基づく融資やコンサルティング機能の発揮を促しており、金融機関の目利き力を生かして地域の経済・産業活動を支えていくことを期待しているところだが、本日の議論を伺い、まだまだ課題はあると感じた。
    • 一方で、地域を盛り上げるために頑張っている若い方や女性の貴重な声を伺うこともでき、女性活躍担当の大臣政務官を兼任する立場からも非常に参考になった。政府でも地方創生、女性活躍推進に取り組んでおり、今日頂いたご意見を今後の行政に生かしていきたい。

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