平成20年４月16日
金融庁

偽造キャッシュカード等による被害発生等の状況について

偽造キャッシュカード犯罪、盗難キャッシュカード犯罪、盗難通帳犯罪及びインターネットバンキング犯罪による預金等の不正払戻し等の被害について、各金融機関からの報告を基に被害発生状況及び金融機関による補償状況を、別紙１～４のとおり、取りまとめました。

対象期間

以下の期間に発生した被害について、犯罪類型ごとに集計しています。

  • ■偽造キャッシュカード犯罪：平成12年4月から平成19年12月

  • ■盗難キャッシュカード犯罪：平成17年2月から平成19年12月

  • ■盗難通帳犯罪：平成15年4月から平成19年12月

  • ■インターネットバンキング犯罪：平成17年2月から平成19年12月

      （注）20年1月15日までに当庁及び財務局に報告のあった被害発生件数等であり、特に19年度分については今後増加する可能性があります。

概要

１．被害発生状況

  • ○被害発生件数

    （単位:件）

    15年度 16年度 17年度 18年度 19年度
    (4～12月)    		 計
    偽造キャッシュカード 106 468 913 633 550 (注1)2,679
    盗難キャッシュカード (注2)459 6,114 6,863 3,812 17,248
    盗難通帳 670 305 280 253 170 1,678
    インターネットバンキング (注2)1 49 100 191 341

  • ○平均被害額

    （単位:万円）

    15年度 16年度 17年度 18年度 19年度
    (4～12月)    		 計
    偽造キャッシュカード 312 227 107 91 58 (注1)123
    盗難キャッシュカード (注2)109 70 45 38 54
    盗難通帳 290 134 371 106 171 236
    インターネットバンキング (注2)0 214 109 86 111

    （注１）偽造キャッシュカード被害発生件数及び平均被害額の合計には、12年度（1件）及び14年度（8件）の件数・金額を含みます。

    （注２）16年度の盗難キャッシュカード、インターネットバンキングの被害発生件数及び平均被害額は、17年2月から3月までの計数です。

２．金融機関による補償状況

（注１）預貯金者保護法の施行は、18年2月10日です。

（注２）補償件数は、金融機関が処理方針を決定した被害のうち、被害金額の全額または一部を補償した件数の合計です。

  • ○偽造キャッシュカード

    （単位:件）

    年度 処理方針決定済
    補償 補償しない
    12年度 1 1 （100.0%） ― （―）
    13年度 ― ― （―） ― （―）
    14年度 6 6 （100.0%） ― （―）
    15年度 97 93 （95.9%） 4 （4.1%）
    16年度 450 433 （96.2%） 17 （3.8%）
    17年度 851 841 （98.8%） 10 （1.2%）
    18年度 570 556 （97.5%） 14 （2.5%）
    19年度(19年4月～12月) 478 470 （98.3%） 8 （1.7%）
    計 2,453 2,400 （97.8%） 53 （2.2%）

    （注）金融機関が補償しないとした主な理由は、「預貯金者からの補償請求の取下げ等（21件）」、「預貯金者に重大な過失がある（13件）」などでした。

  • ○盗難キャッシュカード

    （単位:件）

    年度 処理方針決定済
    補償 補償しない
    17年2月～3月 451 325 （72.1%） 126 （27.9%）
    17年度 5,971 4,063 （68.0%） 1,908 （32.0%）
    18年度 6,571 4,224 （64.3%） 2,347 （35.7%）
    19年度(19年4月～12月) 2,911 1,568 （53.9%） 1,343 （46.1%）
    計 15,904 10,180 （64.0%） 5,724 （36.0%）

    （注）金融機関が補償しないとした主な理由は、「預貯金者からの補償請求の取下げ等（1,754件）」、「遺失等による不正払戻し（1,126件）」、「預貯金者の配偶者等による払戻し（797件）」などでした。

  • ○盗難通帳

    （単位:件）

    年度 処理方針決定済
    補償 補償しない
    15年度 656 151 （23.0%） 505 （77.0%）
    16年度 299 54 （18.1%） 245 （81.9%）
    17年度 261 59 （22.6%） 202 （77.4%）
    18年度 188 44 （23.4%） 144 （76.6%）
    19年度(19年4月～12月) 72 19 （26.4%） 53 （73.6%）
    計 1,476 327 （22.2%） 1,149 （77.8%）

  • ○インターネットバンキング

    （単位:件）

    年度 処理方針決定済
    補償 補償しない
    17年2月～3月 1 ― （―） 1 （100.0%）
    17年度 47 38 （80.9%） 9 （19.1%）
    18年度 93 68 （73.1%） 25 （26.9%）
    19年度(19年4月～12月) 92 82 （89.1%） 10 （10.9%）
    計 233 188 （80.7%） 45 （19.3%）

お問い合わせ先

金融庁　Tel　03-3506-6000（代表）
監督局銀行第１課 (内線3322、3388)

（別紙１） PDF偽造キャッシュカードによる預金等払戻し（被害発生状況・補償状況）（PDF：17KB）
（別紙２） PDF盗難キャッシュカードによる預金等払戻し（被害発生状況・補償状況）（PDF：56KB）
（別紙３） PDF盗難通帳による預金等払戻し（被害発生状況・補償状況）（PDF：56KB）
（別紙４） PDFインターネット・バンキングによる預金等不正払戻し（被害発生状況・補償状況）（PDF：17KB）

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