平成26年５月30日
金融庁

偽造キャッシュカード等による被害発生等の状況について

偽造キャッシュカード犯罪、盗難キャッシュカード犯罪、盗難通帳犯罪及びインターネットバンキング犯罪による預金等の不正払戻し等の被害について、各金融機関からの報告を基に、被害発生状況及び金融機関による補償状況を別紙１～４のとおり、取りまとめました。

対象期間

以下の期間に発生した被害について、犯罪類型ごとに集計しています。

  • ■偽造キャッシュカード犯罪：平成12年4月から平成25年12月

  • ■盗難キャッシュカード犯罪：平成17年2月から平成25年12月

  • ■盗難通帳犯罪：平成15年4月から平成25年12月

  • ■インターネットバンキング犯罪：平成17年2月から平成25年12月

概要

１．被害発生状況

（注）「計」欄は、犯罪類型ごとの上記集計対象期間に発生した被害の件数及び平均被害額になります。

○被害発生件数

（単位:件）
22年度 23年度 24年度 25年度
（4～12月）		 対象期間計
偽造キャッシュカード 273 482 889 197 5,421
盗難キャッシュカード 6,603 5,330 3,856 2,540 48,322
盗難通帳 244 183 144 88 2,988
インターネットバンキング 78 162 147 1,231 2,201

○平均被害額

（単位:万円）
22年度 23年度 24年度 25年度
（4～12月）		 対象期間計
偽造キャッシュカード 91 70 78 27 96
盗難キャッシュカード 59 53 46 42 52
盗難通帳 92 114 61 108 181
インターネットバンキング 113 244 84 100 115

２．金融機関による補償状況

  • （注１）預貯金者保護法の施行は、18年2月10日です。

  • （注２）補償件数は、金融機関が処理方針を決定した被害のうち、被害金額の全額または一部を補償した件数の合計です。

  • （注３）「計」欄は、犯罪類型ごとの集計対象期間に発生した被害の件数になります。

○偽造キャッシュカード

（単位:件）
年度 処理方針決定済
補償 補償しない
22年度 260 243 （93.5%） 17 （6.5%）
23年度 480 458 （95.4%） 22 （4.6%）
24年度 871 834 （95.8%） 37 （4.2%）
25年度（4～12月） 168 162 （96.4%） 6 （3.6%）
対象期間計 5,285 5,076 （96.0%） 209 （4.0%）

（注）金融機関が補償しないとした主な理由は、「預貯金者からの補償請求の取下げ等（100件）」、「預貯金者に重大な過失がある（25件）」などでした。

（注）処理方針決定件数のうち、当初、偽造キャッシュカードによる不正払戻しとして申出があったものの、調査の結果、配偶者や親族による払戻しであり、偽造キャッシュカードによる不正払戻しでないことが判明した件数等を除いた場合の対象期間における補償率は98.8％です。

○盗難キャッシュカード

（単位:件）
年度 処理方針決定済
補償 補償しない
22年度 6,587 3,734 （56.7%） 2,853 （43.3%）
23年度 5,281 2,658 （50.3%） 2,623 （49.7%）
24年度 3,783 1,626 （43.0%） 2,157 （57.0%）
25年度（4～12月） 2,045 642 （31.4%） 1,403 （68.6%）
対象期間計 47,622 26,374 （55.4%） 21,248 （44.6%）

（注）金融機関が補償しないとした主な理由は、「預貯金者からの補償請求の取下げ等（6,925件）」、「遺失等による不正払戻し（3,974件）」、「預貯金者の配偶者や親族による払戻し（2,563件）」などでした。

（注）処理方針決定件数のうち、当初、盗難キャッシュカードによる不正払戻しとして申出があったものの、調査の結果、配偶者や親族による払戻しであり、盗難キャッシュカードによる不正払戻しでないことが判明した件数等を除いた場合の対象期間における補償率は82.5％です。

○盗難通帳

（単位:件）
年度 処理方針決定済
補償 補償しない
22年度 233 130 （55.8%） 103 （44.2%）
23年度 175 107 （61.1%） 68 （38.9%）
24年度 131 83 （63.4%） 48 （36.6%）
25年度（4～12月） 59 37 （62.7%） 22 （37.3%）
対象期間計 2,787 1,076 （38.6%） 1,711 （61.4%）

（注）処理方針決定件数のうち、当初、盗難通帳による不正払戻しとして申出があったものの、調査の結果、配偶者や親族による払戻しであり、盗難通帳による不正払戻しでないことが判明した件数等を除いた場合の対象期間における補償率は49.8％です。

○インターネットバンキング

（単位:件）
年度 処理方針決定済
補償 補償しない
22年度 52 29 （55.8%） 23 （44.2%）
23年度 154 106 （68.8%） 48 （31.2%）
24年度 143 101 （70.6%） 42 （29.4%）
25年度（4～12月） 932 831 （89.2%） 101 （10.8%）
対象期間計 1,757 1,414 （80.5%） 343 （19.5%）

（注）処理方針決定件数のうち、当初、本人以外による不正払戻しとして申出があったものの、調査の結果、配偶者や親族による払戻しであり、不正払戻しでないことが判明した件数等を除いた場合の対象期間における補償率は90.1％です。

お問い合わせ先

金融庁　Tel　03-3506-6000（代表）
監督局銀行第１課（内線2790、2782）

（別紙１） PDF偽造キャッシュカードによる預金等不正払戻し（被害発生状況・補償状況）(PDF:259KB)
（別紙２） PDF盗難キャッシュカードによる預金等不正払戻し（被害発生状況・補償状況）(PDF:269KB)
（別紙３） PDF盗難通帳による預金等不正払戻し（被害発生状況・補償状況）(PDF:246KB)
（別紙４） PDFインターネット・バンキングによる預金等不正払戻し（被害発生状況・補償状況）(PDF:237KB)

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