主要13行による平成14年3月期の財務内容の公表概要について
特別検査の結果公表に合わせて主要行が4月12日に公表した14年3月期の財務内容を見ると、自己資本比率は国際基準行については8%、国内基準行については4%を大きく上回る水準となる見通しであり、特別検査の結果を踏まえても銀行の健全性に問題はない。主要行による公表内容の概要は以下の通り。
1実質業務純益
実質業務純益は、4.0兆円。13年11月の業績予想3.8兆円に比べ、0.2兆円(+6%)増加。
2不良債権処分損
不良債権処分損は7.8兆円(旧東海銀行分を除くと7.1兆円)。13年11月の業績予想6.4兆円(旧東海銀行分を除くと5.7兆円)と比べると、1.4兆円(+21%)の増加。
3経常利益
経常利益は、▲4.9兆円。13年11月の業績予想▲3.6兆円に比べ、1.3兆円(+37%)赤字が拡大。
4当期利益
当期利益は、▲3.4兆円。13年11月の業績予想▲2.5兆円に比べ、0.9兆円(+38%)赤字が拡大。
5有価証券関係
(1)持合株式を含む「その他有価証券」の減損処理は1.5兆円。
(2)「その他有価証券」の評価差額(減損処理後の評価損益)は、▲1.4兆円(うち株式▲1.3兆円)。昨年9月末に比べ1.9兆円の改善。
6自己資本比率(単体)
自己資本比率は、国際基準行で10%台前半~11%台半ば、国内基準行で8%台前半~10%台半ば。(13年11月の見通しでは、9%台~11%台)