平成14年11月1日
金融庁

中部銀行の営業譲渡に係る基本合意について

  • 1.  中部銀行の譲渡先については、本年3月28日、日本承継銀行との間で営業譲渡契約が締結されるとともに、日本承継銀行からの再承継先(最終的な受皿金融機関)については、関係者において引き続き早期確保に向けた努力が継続されてきた。

  • 2.  その結果、中部銀行については、清水銀行、静岡中央銀行及び東京スター銀行を再承継先とし、本日、中部銀行及び日本承継銀行と各行の間で基本合意書が締結されたところである。

  • 3.  当庁としては、これまでの関係者の御努力に敬意を表するとともに、その労を多としたい。

  • 4.  今後は、中部銀行、日本承継銀行及び清水銀行等の間で、それぞれ営業譲渡契約を締結するべく、さらに協議が進められていくこととなるが、関係者において引き続き早期譲渡の実現に向けて御尽力いただくようお願いしたい。

    当庁としても、営業譲渡契約の締結が極力早期に、かつ、適切に行われるよう、これを最大限支援してまいる所存である。

【問い合わせ先】

金融庁 Tel:03-3506-6000(代表)
監督局総務課 金融危機対応室


平成14年11月1日

中部銀行の営業譲渡に係る基本合意について

株式会社中部銀行
金融整理管財人

1. 営業譲渡先選定の経緯

平成14年
  3月 8日   中部銀行に対し、管理を命ずる処分発令。金融整理管財人選任。
       
  ~3月28日   金融整理管財人より、地域金融機関を中心に、受け皿となる可能性のある先に幅広く接触。
  3月28日   日本承継銀行と営業譲渡契約書締結。
  ~7月   金融整理管財人より、受け皿となる可能性のある先に接触。
  4月~7月   上記接触先の中から引受に関心を示した先と守秘義務契約を締結、詳細資料を先方に提供。
  ~10月   候補先によるデューデリジェンスの実施。
       
  11月1日   清水銀行、静岡中央銀行並びに東京スター銀行の3行を受け皿とすることを決定し、受け皿、日本承継銀行、中部銀行の3者間で「営業譲渡に関する基本合意書」を締結。

2. 選定に当たって重視したポイント

  • (1)預金者及び善意かつ健全な債務者の保護

  • (2)静岡県地域等をはじめとする当行営業エリアの金融安定化と金融システムの維持に貢献

  • (3)地元金融円滑化等の観点からの地元金融機関を中心とした営業譲渡先の選定

3. 基本合意書の骨子

  • (1)平成14年11月末までを目処に営業譲渡契約を締結する。

  • (2)営業譲渡日は、今後協議のうえ決定。

  • (3)中部銀行から日本承継銀行への営業譲渡日と、日本承継銀行から受皿3行への営業譲渡日は同日とする。

  • (4)営業譲渡の対象は、清水銀行が静岡県内の29ヶ店、静岡中央銀行が静岡県内の11ヶ店、東京スター銀行が東京都及び神奈川県内の4ヶ店。

  • (5)受皿3行の承継資産は、日本承継銀行が中部銀行から譲受ける資産とする。

  • (6)承継資産の譲渡価格については、今後協議のうえ決定。

  • (7)預金等の負債及び付随業務は全て承継。

  • (8)その他詳細については、今後、受け皿3行、日本承継銀行、中部銀行の3者間で協議のうえ決定する。

4. 今後のスケジュール

平成14年11月末までを目処に、受け皿3行、日本承継銀行、中部銀行の3者間で営業譲渡契約を締結する。


(参考)営業譲渡に関する基本合意書

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