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平成15年11月14日
金融庁

特別検査フォローアップの結果について

金融庁は、15年9月期を対象として特別検査フォローアップを実施した。その結果を取りまとめたところ、概要は以下のとおり。

1. 特別検査フォローアップの概要

(1) 特徴 今回の特別検査フォローアップにおいては、15年3月期の特別検査と同じ対象債務者を対象として、15年9月期について3月期と同様の検証を行った。
(2) 対象行 主要行11行(三井住友、住友信託、中央三井信託、みずほ、みずほコーポレート、みずほ信託、東京三菱、三菱信託、UFJ、UFJ信託、りそな)
(3) 日程 15年8月18日着手、同年11月7日結果連絡
(4) 検証方法  これまでの特別検査と同様、メイン行において検証を行い、直近の企業業績等をリアルタイムに反映した適正な債務者区分の確保を図る。検査は、外部監査人とも連携をとりながら実施。
 再建計画を有する債務者については、再建計画検証チームと特別検査班が連携して再建計画の検証を行い、その結果も踏まえて債務者区分を判定。

(注) 再建計画検証チームは、企業再建に精通した外部の専門家及び商法学者の他、弁護士、公認会計士又は不動産鑑定士の資格を有する検査官などにより構成(14年12月設置)。

(5) 対象債務者 15年3月期の特別検査対象者161先、与信額13.1兆円

(注) 15年3月期の特別検査では、株価や外部格付などに著しい変化が生じている等の大口債務者167先(与信額14.4兆円)を対象としたが、そのうち6先が破綻、オフバランス化等により減少し、今回の対象先は161先となった。

2. フォローアップの結果等

検証における債務者区分の遷移状況及び検証後の債務者区分を踏まえた償却・引当の状況(見込み)について集計すれば、以下のとおりとなる。

(1) 債務者区分の遷移状況

(1)債務者区分の遷移状況

(注1) ( )内は、4業種(建設業、不動産業、卸小売業及びその他金融業)。

(注2) 「オフバランス化した先」は、債権の全額回収や債権の売却などにより、15年3月期に与信額がなくなったものを指す。

(2) 不良債権処分損

(2)不良債権処分損

(注) ヒアリングに基づき集計。

(3) 要管理先(特別検査フォローアップ対象者)に係る引当状況

(3)要管理先(特別検査フォローアップ対象者)に係る引当状況

(注1) ヒアリングに基づき集計。

(注2) 「引当率」は、債権額のうち担保によりカバーされていない非保全部分に対する引当額の割合。

本件についての問い合わせ先

金融庁 Tel:03-3506-6000(代表)
検査局審査課(内線255、2553)


PDF債務者区分 分布状況 (PDF:9KB)

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