平成16年11月12日
金融庁
特別検査の結果について
金融庁は、平成16年9月期を対象として特別検査を実施した。その結果を取りまとめたところ、概要は以下のとおり。
1. 特別検査の概要
(1) 対象行 | : | 主要行11行(三井住友、住友信託、中央三井信託、みずほ、みずほコーポレート、みずほ信託、東京三菱、三菱信託、UFJ、UFJ信託、りそな) |
(2) 日程 | : | 平成16年8月18日着手、同年11月5日結果連絡 |
(3) 検証方法 | : | これまでの特別検査と同様、株価や外部格付などに著しい変化が生じている等の大口債務者について、メイン行において検証を行い、直近の企業業績等をリアルタイムに反映した適正な債務者区分の確保を図る。 再建計画を有する債務者については、再建計画検証チームと特別検査班が連携して再建計画の検証を行い、その結果も踏まえて債務者区分を判定。 |
(4) 対象債務者 | : | 135先、与信額9.2兆円 |
(内訳)
(注) 16年3月期の特別検査における対象債務者は133先(与信額10.5兆円)。会社分割等により現在147先。
(1)既往対象者:127先、与信額8.9兆円
16年3月期の特別検査の対象者147先から、破綻先、オフバランス化が進んだ先など明らかに検証の必要がないと考えられる20先を除外。
(2)新規対象者:8先、与信額0.3兆円
15年3月期及び16年3月期の特別検査と同様の基準により選定。
2. 検証結果等
検証における債務者区分の遷移状況及び検証後の債務者区分を踏まえた償却・引当の状況(見込み)について集計すれば、以下のとおりとなる。
(1) 債務者区分の遷移状況(対16年3月期比較)
(注1) ( )内は、4業種(建設業、不動産業、卸小売業及びその他金融業)。
(注2) 「オフバランス化した先」は、債権の全額回収や債権の売却などにより、16年9月期に与信額がなくなったものを指す。
(注3) 表中、一部計算が整合しないのは、端数処理のため。
(参考)16年3月期特別検査結果との比較
(注1) ( )内は、4業種(建設業、不動産業、卸小売業及びその他金融業)。
(注2) 「オフバランス化した先」は、債権の全額回収や債権の売却などにより、与信額がなくなったものを指す。
(注3) 表中、一部計算が整合しないのは、端数処理のため。
(2) 不良債権処分損(対象債務者に係るもの)
(注) ヒアリングに基づき集計。
(3) 要管理先(特別検査対象者)に係る引当状況
(注1) ヒアリングに基づき集計。
(注2) 「引当率」は、債権額のうち担保によりカバーされていない非保全部分に対する引当額の割合。
本件についての問い合わせ先
金融庁 Tel:03-3506-6000(代表)
金融庁検査局審査課