金融機関における実効性ある内部監査・外部監査態勢の確立に向けて

１．  実効性ある内部監査・外部監査態勢の確立の趣旨

金融庁の検査は、自己責任原則に基づく金融機関自身の内部監査を含む内部管理と、会計監査人等による厳正な外部監査を前提としつつ、これらを補強するものである。検査マニュアルの内部監査・外部監査に関する記述を改訂することにより、金融機関に対し、自己責任に基づく内部監査・外部監査態勢の確立を促すとともに、金融庁の検査の更なる実効性及び効率性向上を図り、もって透明な金融行政の確立に資することとする。

２．  内部監査・外部監査ＷＧの設置

検査マニュアルの内部監査・外部監査に関する記述の改訂に向けて、実務的な検討を行うため、検査部、総務企画部及び監督部職員等からなる「内部監査・外部監査ＷＧ」を検査部内に設置する。なお、本ＷＧのメンバーには、当庁職員となっている商法学者や公認会計士が参加するほか、日本公認会計士協会から実務家が参加する予定である。

３．  今後の進め方

本ＷＧでは、各金融機関からのヒアリング、全国銀行協会等の各界の意見を踏まえ、検査マニュアルの内部監査・外部監査に関する記述の改訂原案をとりまとめ、本年内に検査マニュアルの改訂を行う予定である。