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令和6年6月28日

金融庁

「地域銀行による顧客の課題解決支援の現状と課題」について

金融庁では、これまで地域銀行の金融仲介機能の向上のため、様々な施策を実施してきました。今般、地域銀行による顧客企業の課題解決支援の取組みを更に後押しするため、金融仲介を取り巻く環境変化が地域銀行に与えた影響を分析し、企業のライフサイクルごとの支援(創業支援、本業支援、経営改善・事業再生支援)の現状と課題を整理しましたので、公表いたします。

地域銀行においては、支援分野の多様化により人的リソースの確保が課題となる中で、顧客の課題解決に向けて付加価値の高い支援を提供し、地域銀行自身の収益基盤を強化するためには、中長期的な視点で注力する分野を見極め、適切な人的リソースの配分や必要な態勢整備を行うことが重要になっています。こうした点を踏まえつつ、本レポートでは、以下の点に着目し、各ライフサイクルにおける支援の実態を把握した上で、どのような課題があるかを分析しました。

  • 創業期の企業に関しては、事業の過去実績や担保がない中で、事業計画等をもとに、事業の成長可能性や返済可能性を見極めることが求められるが、地域銀行はこうした事業性に着目した融資ができているか。
  • 成長・成熟期の企業に関しては、企業の持続的な成長に向けて、資金需要への対応にとどまらない様々な支援を提供していくことが期待されるが、地域銀行は経営課題解決に向けた支援を通じて顧客の求める付加価値を提供できているか。
  • 衰退期の企業に関しては、収益回復策の選択肢が多いうちに、資金繰り支援にとどまらず、早期の経営改善・事業再生支援を提供することが求められるが、地域銀行はこうした経営改善・事業再生支援に取り組むことができているか。

本レポートの結果も踏まえ、金融庁としては、地域銀行による顧客支援の取組みの実態把握や海外事例の調査等をさらに進め、地域銀行の顧客支援態勢の充実に向けた一層の創意工夫を後押ししていきます。

詳細につきましては、以下をご覧ください。

お問合せ先

金融庁 Tel 03-3506-6000(代表)

監督局銀行第二課地域金融企画室(内線 2204、2456)

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