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令和7年3月4日
金融庁
AIディスカッションペーパーの公表について
金融庁では、AIディスカッションペーパー「金融機関等におけるAIの活用実態と健全な利活用の促進に向けた初期的な論点整理」を別紙のとおり取りまとめましたので、公表します。
1.概要
生成AIの飛躍的な性能向上等により、AIが社会全体を変革しつつあります。今後、金融を含む産業や国民生活の様々な分野において効率性や利便性を大きく向上させ、国民生活の向上や国民経済の発展に大きく寄与する可能性が指摘されています。
一方で、生成AIを含む複雑なAIの利活用に係る課題も存在し、生成AIを悪用した犯罪や偽・誤情報の拡散など、一部のリスクは顕在化しています。金融分野においても活用の検討が進展する一方で、リスクや規制面から利活用に躊躇する声も聞かれるところ、技術革新に取り残されて中長期的に良質な金融サービスの提供が困難になる「チャレンジしないリスク」も踏まえ、顧客利便性や業務効率化に繋がる取組みの進展を期待したいと考えています。
そこで、金融庁として健全なAI活用に向けた取組みを力強く後押しし、今後の事業者の皆様との建設的な対話に資するべく、本ディスカッションペーパーを策定しました。
2.意見募集
本ディスカッションペーパーでは、金融機関におけるAI活用の現状および課題を整理するとともに、多岐にわたる論点を網羅的に検討しました。一方で、本ディスカッションペーパーの分析は初期段階にすぎず、提示した論点も、技術革新やビジネス環境の変化に伴って大きく変わり得るものと考えております。
金融庁としては、今回提示した視点を起点に、今後もステークホルダーとの対話を強化しながら、具体的な施策について柔軟に検討を深めていきたいと考えています。
御意見や御提案がありましたら、総合政策局リスク分析総括課イノベーション推進室【ai.survey★fsa.go.jp】(「★」記号を「@」に置き換えてください。)までメールでお寄せください。なお、電話による御意見は御遠慮いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
- (別紙1)
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AIディスカッションペーパー(本文)
- (別紙2)
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AIディスカッションペーパー(概要資料)
(注)別紙1(本文)P31について、執筆過程の古い記述を訂正し、差し替えました(3月5日)。
- ご質問・ご照会先
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金融庁 Tel 03-3506-6000(代表)
総合政策局リスク分析総括課フィンテック参事官室/イノベーション推進室 (内線2277)