評定制度研究会(第4回)議事要旨
1.日時
平成17年2月23日(水)13時30分~15時30分
2.場所
中央合同庁舎第4号館9階 金融庁特別会議室
3.議題
○英国における金融機関の監督手法(ARROW)
○日本銀行の評定制度
4.議事内容
○事務局より、英国における金融機関の監督手法(ARROW)についての説明があった。
○正願委員より、日本銀行の評定制度についての説明があった。
【自由討議での主な意見等】
(英国における金融機関の監督手法(ARROW)について)
英国においては、評価項目について、原則としてオフサイトで検証を行い、情報が不足している項目についてオンサイトで検証を行うという理解でよいか。
制度設計に当たっては、英国のように網羅的な評定項目を設ける必要があるのかの検討が必要。
日本の検査マニュアルには設けられていない「ITシステム」「市場の透明性」「カルチャー(企業風土)」といった項目については、評定項目の設定に当たって参考となるのではないか。
日本の検査マニュアルに比べて顧客サービスにかかる評定項目が多いような印象を受ける。
総合評定のウェイトについては、その時々において重きを置かなければいけない項目があり、時と場合と相手によっては必ずしも同じウェイトとはならないということが、ウェイト付けが難しい要因ではないか。
(日本銀行の評定制度について)
評定結果を通知すると金融機関が評定のランクアップにとらわれ、個別の問題点の改善がなおざりになる懸念があるのではないか。
リスク管理については、様々な定性要因を踏まえて総合的に判断することが必要ではないか。
金融機関が取組むべき課題を一つのランク記号にまとめて表わし切るのは難しい面もある。
資本の十分性の評価については、金融機関の抱えるリスク量、収益力を踏まえつつ、一定の前提の下で先行き安定的に維持できる自己資本比率を算出するという仕法も考えられるのではないか。
評定結果はその後の報告徴求、考査計画、貸出条件にどのように生かされるのか。
評定ランクを何ランクに設定するかは、その評定結果をどのような目的で利用していくかによって決まるのではないか。
定性評価項目における評定基準の設定にかかる議論は、今後の行われる議論として非常に重要なものである。
お問い合わせ先
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検査局総務課 瀬戸口(内線2575)
横山(内線2576)
木村(内線2517)
本議事要旨は、暫定版であるため、今後修正があり得ます。