第150回自動車損害賠償責任保険審議会議事要旨

1.日時:

令和7年1月10日(金曜)14時00分~15時20分

2.場所:

中央合同庁舎第7号館 12階 共用第2特別会議室 ※オンライン併用

3.議題:

(1)料率検証結果について
(2)自賠責保険における経費の計算方法等について

4.議事内容:

(1)料率検証結果について

◎損害保険料率算出機構および事務局より、令和6年度料率検証結果について説明がなされた。

  • 本年度料率検証結果である令和6年度、令和7年度の損害率はそれぞれ131.5%、130.0%であり、令和5年4月の基準料率改定における予定損害率133.5%と比較すると、おおむね当時の想定どおりとなっている。(損害保険料率算出機構)
  • 令和7年度の損害率は、130.0%になる見込みとなっており、令和5年4月に基準料率改定を行った際に予定していた損害率133.5%と比較すると、乖離率は約2.6%となる見込みである。過去に料率改定を行った年度の予定損害率と検証結果の乖離率の平均が10.7%となっており、今般の検証結果は、この乖離率の平均と比べると比較的小幅な乖離と見ることができる。(事務局)

◎本件について出された委員の主な意見は以下のとおり。

  • 運用益拠出金の当期取崩額が年々減少しているが、被害者救済の予算にマイナスの影響を及ぼすことがないよう、よく検証いただきたい。

◎審議の結果、次の2点を踏まえて、基準料率を据え置くことが適当であるとの方向性が示された。

  • 予定損害率と現状の損害率の乖離が小幅に留まっていること
  • 中長期的な料率の安定性や改定に要するコスト等を踏まえると、今回直ちに料率改定が必要なほどの状況にはないこと

(2)自賠責保険における経費の計算方法等について

◎日本損害保険協会より、自賠責保険における経費の計算方法等の見直しについて、説明がなされた。

◎本件について出された委員の主な意見は以下のとおり。

  • 将来の見直しについて、今回選定した定量基準・定期基準にかかわらず、大きな影響を与える事項がないかという点は毎年検討いただき、見直しの是非を判断いただきたい。
  • 経費計算方法について、適正な原価を把握するために、可能な限り早期に、精緻な計算方法の実現に向けて取り組んでほしい。
  • 件数割換算係数について、今回、10分の1から10分の2に変更されているが、影響額が非常に大きいため、数字の根拠について詳細な説明が必要ではないか。
  • 物価や労務費の継続的な上昇が想定されるため、こういった面も経費にしっかり織り込むことをお願いしたい。一方で、そういった要素を積み重ねた結果、大幅に保険料が増加となり、ユーザー負担が急激に増えるといったことがないようお願いしたい。
  • 短い期間で莫大な項目についての実態調査・分析・とりまとめを行い、計算方法を見直していただいたことに感謝申し上げる。

以上

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