麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣ぶら下がり記者会見の概要

(令和2年8月17日(月)21時32分~21時39分)

【冒頭発言】

先ほどまで新型コロナウイルスに対する各国の対応等について意見交換を行うための財務大臣G7の会合、電話会談を行っております。ご存じのように私からの話だけで、他国が何を言ったかということはしゃべらないことになっておりますから、あらかじめお断りしておきますが。私からは日本経済と感染の状況について説明するということになりますけれども、経済活動を支えるために1兆1,000億円の予備費を使用するということを決定したこと、引き続いて感染症対策と経済活動のバランスをとっていく、また途上国の債務支払猶予イニシアティブをご存じのとおり我々はやっているのですが、これについては中国を含むG20各国の着実な実施が重要だと。トランスペアレンシー含めてということを何度も申し上げております。いずれにしても政府としては引き続き感染の拡大の早期収束と日本経済、また世界経済の力強い回復というものを目指し、他のG7諸国とも連携しつつ対応していきたいということであります。これは3月以降、4、5、6、7、毎月やらせていただいておりますけれども、今回もそういう具合に行われたというようにご理解いただければと思います。

【質疑応答】

 
問)

本日、日本の4-6月期のGDPの発表がありました。G7各国でも統計が出そろいつつあるかと存じますが、今日大臣からそのようなご説明はされたかというのと、ご所感などあればお伺いできればと思います。

答)

4-6月期のGDP成長率が前期比マイナス7.8%、年率換算マイナス27.8%になるということで3四半期連続マイナス成長になったということがわかったのですけれども、新型コロナウイルスが世界的にどんどん拡大をしていっているという中で、緊急事態宣言のもとで日本としては外出の自粛とか休業要請とかいろいろなことをさせていただいたこともあって、個人消費、プライベートコンサンプションというものが一番落ちたということになるんですが、GDPの中に占める比率で一番高いのは個人消費ですから、世界経済の減速とか訪日外国人の数が減ったとか、輸出が減少したということ、いろいろありますけれども、実質GDP成長率が大きくマイナスということになったと思っておりますので、今の厳しい経済状況を反映した結果になっているのだと理解しています。足元で言わせていただければ、経済は、経済活動のレベルというものを引き上げていく中でいろいろな各種の政策というものの効果もあって、少しずつ持ち直しの動きも出てきているかなというのは個人消費を見てもはっきり見えるような感じがしますけれども、いずれにしても日本の経済というものを早期に成長軌道に戻していくということが大事なのであって、これは日本だけでできるわけではありませんけれども、感染拡大の防止をやると同時に経済成長というものを維持していくため、雇用を維持するとか、事業を継続するとか、生活の下支えをちゃんとしていくといった対策を引き続きやらせていただくということになると思います。

問)

4月のG7で大臣がご提案された新型コロナウイルスの治療薬向けの特許権プールのお話は、本日は何か進展などございましたでしょうか。

答)

この話は7月の電話会議のときに、特定の国とか一部の人だけでワクチンというものを買い占める、独占するというようなことにならないよう、特許というものをプールするという案を、前回も申し上げましたし、今回も同じようなことを申し上げております。これはシェルパ・トラックの中で意思決定されるものと考えていますので、今の議長はアメリカですから、アメリカに議長国として検討していってもらうものだと思っています。

問)

今日のテレビ会議のことではないんですが、国民の関心事なので1つ伺いたいんですけれども、総理が日帰りで検診をされました。このところの総理の体調をめぐっては、例えば甘利さんなど与党の中からも気遣う声が出ています。大臣はおとといも私邸で1時間ほどお会いになっておられると思いますが、現在の総理の体調についてどのようにご覧になっておられるか。

答)

何日休んでいないんだっけ。

問)

147日とかと。

答)

147日間休まず連続働いたら普通だったらおかしくなるんじゃないの、体調としては。当たり前のことなんだと思いますから、休まれる必要があるということは申し上げたということで、ちゃんと自分で、健康管理も自分の仕事の1つですから、休んだからけしからんとか言われたからって関係ないじゃん。自分で体調管理しなきゃしようがないんだから、だからそういうようなことだと思いますけどね。

(以上)

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