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麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要
(令和2年8月25日(火)10時50分~10時59分)
【質疑応答】
- 問)
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安倍首相の在任日数が昨日で歴代最長を迎えました。企業業績とか雇用情勢が改善して、これまで消費増税2回、それから法人税の引下げも行われました。一方で今回の新型コロナの問題もあって財政状況が足踏みしている状態だと思うのですけれども、経済財政運営の観点から第2次安倍内閣でこれまで行ってきたアベノミクスの成果と今後優先的に取り組むべき課題について大臣のお考えをお聞かせください。
- 答)
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2012年12月に内閣が発足したので7年8カ月ということになるんだと思いますが、あの頃の状況と比べたら、まず株価、税収、GDPの伸びは数字を見ればはっきりしていると思いますけれども、あの頃の一番の大きな問題は、デフレーションというものによる不況、デフレでも好況はありますから、インフレでも好況・不況があるのと同じように、したがってデフレーションによる不況からの脱出を掲げてこれまでずっとやってこられたんだと思います。少なくともGDPが当時500兆円弱だったかな、それに比べて550兆円ぐらいまで来ましたので、50兆円強、GDPは約1割伸びたということだと思いますし、税収もあのとき40何兆円だったのが過去最高である60兆円まで伸び、新規国債発行額も15兆円ぐらい減っていますから、そういった意味では経済再生と財政再建、経済成長なくして財政再建なしと言ってきたことが確実に実行されてきたのだと思います。他方、コロナの話に入ってから大きな影響を受けていることは間違いありません。そういったものに対応して、私共としては本予算が100兆円で、事業規模でいけば200兆円を超えるほどの補正予算をやっておるわけなので、そういった意味では真水でも結構な金が出ていますから、そういったものをやって27.何%という水準でマイナスを止めた。GDPマイナスは、アメリカで30%強、ヨーロッパで40%強いっていますから、そういった意味では我々としてはそれなりの災害というか、被害を被ったんだと思います。これは世界的にそういうことになっていますので、一気にこの状況を打開しなければいけないといっても、日本だけでできる話でもありません。他方、まだコロナによる死者、罹患者等がどんどん増えている国がある中にあって日本は少なくとも罹患者、重症者等を見れば、重症者の数やら何やら数が全然違いますし、退院している人の数もどんどん増えていますから、そういった意味では重症者による入院とか、そういった状況というのは3月ぐらいとは違った状況になってきたと思っています。現在、薬だとかいろいろな話が出てきていますけれども、そういったものは医学的な話でもちゃんとやっていかれるところまでいかないと、気分的には何となく不安ですから、景気というようなものの気の部分からいったら、なかなかうまくできてこないので、少なくともそういった病気に対応する薬とかワクチンというようなものが出てこない限りはなかなか話が前に進みにくい。消費とか、どこか飯を食いに行こうとか、そういった雰囲気にならないという間は気分はなかなか晴れてきませんから、消費刺激策と言っても直ちに消費につながらず、そのまま貯金が増えるというようなことにもなっていく可能性もありますので、成長軌道に早期に回復させるというのが安倍内閣にとって、誰がやられてもその点は大事な施策じゃないですかね。そんな感じがしますね、今は。
- 問)
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総理の体調について改めて伺いたいのですけれども、昨日、先週に続いて大学病院の方に追加的な検査を受けられたというふうに総理述べましたが、改めて大臣からご覧になられた総理の体調をどのようにご覧になっているかということと、永田町には総理の健康不安説というのもくすぶっていると思いますが、今後の政治日程に与える影響についてどのようにお考えになっているのか、この2点教えてください。
- 答)
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少なくとも私共として慶応病院に行かれたという話は報告は受けていますし、追加検査だという話も出ていましたから、それは知っていますけれども、私共としては帰ってこられて顔色を見ても、よく映っていました。だからそういった意味では、頑張って復帰をされるということなので、いいことなのではないのかなと。定期検診なんて誰でもやっているのであって、会社の重役で定期検診をやっていないなんて人が大きな企業であるのかね、今。健康管理を自己責任でやらなければいけない、管理者、リーダーとしての条件の1つでしょうから、それをきちんとやられた、それ以外にあまり関心がないのですけれども、適当に体調管理とか、そういったものも自分の責任でやらなければいけないところですから、休みが必要というのだったら休まれた方がいいのははっきりしています。それに取り立ててどうこう言うつもりはありません。
(以上)