麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣ぶら下がり記者会見の概要

(令和2年9月17日(木)20時54分~20時58分)

【冒頭発言】

本日の20時からG20の財務大臣並びに保健大臣のテレビ会議が開催されて、日本からは私と田村厚生労働大臣が出席しております。新型コロナの感染症によるパンデミックというこの状況を踏まえまして、保健システムをいかに強化すべきかという議論をしております。昨年、日本が議長を務めたG20として初めて財務大臣・保健大臣によります合同会議を大阪で開催いたしましたけれども、本日はそれに続き2回目の会談ということになります。私の方からリードスピーカーとして以下のことを申し上げております。3つありますが、第1に新型コロナ感染症の危機に対してG20として力強いメッセージを世界に示す必要がある。2つ目にワクチン、薬等の開発・製造・普及を世界的に進めていくに当たっては我々が主張しております特許に注目した取組が極めて重要ということであります。3つ目に感染症の抑制と経済回復の両立というものを果たさなければいけませんので、昨年、日本の議長のもとで行われましたユニバーサル・ヘルス・カバレッジの推進、UHCというものの推進が不可欠ということで申し上げております。会議は現在も進行中でありますけれども、本日の会議の内容等詳細につきましては終了後事務方から説明させます。

【質疑応答】

問)

今3つ挙げられたうちの2つ目で医薬品の特許に関するお話がありましたが、これに関しては春にG7でいったん大臣の方からも提唱されておられたと思います。改めて新興国を含むG20でこのお話を提唱された意義を教えてください。

答)

これは大事な話でありますので、G7だけではなくてG20でやらねばいかんと。G7の中に中国は入っていませんからね。G20の中には中国も入っていますので、そういった意味では中国を含んだところでこの話をせねばならんということで、G20の議題に挙げたということであります。

問)

今大臣がおっしゃった特許をプールする仕組みですが、非常に重要だとは思うんですが、どのような意見が出て、ワクチン開発まであと少しという感じになっていますが、意見はまとまりそうな雰囲気はありましたでしょうか。

答)

少なくともこの話に関しましては、ワクチン開発に関しましては、これは政府が開発するのではなくて民間の会社が世界中で開発を競争しておりますので、ワクチンの結果というものが出るのに何年かかるとか、いろいろ意見が、いわゆるプロというか、学者というか、医者の中では最初から言われているところですけれども、これはなるべく早く開発をということで今少なくとも世界中で話を進めていますが、これが本当に仮に100%までできるかどうか、よくわかりませんけれども、できた場合にその会社の特許によって、その会社は巨万の富を得るでしょうけれども、特許というものは開発された薬の値段につながっていきますから、結果としてその薬が買えない人たちが出てくるということですから、特許をG7の国で買って特許を押さえるとかいろいろなやり方がありますので、その問いについてはまだまだ答えが出ているわけではありませんので、引き続きこれは研究するということにして、1社だけの単独独占による巨万の利益というようなことにならないようにしようという日本の提案に関して、それならこういうやり方がある、ああいうやり方がある、いろいろ意見が出ているというのを引き続き検討し続けていくということを意味しています。

(以上)

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