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麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(令和2年9月25日(金)10時58分~11時06分)

【質疑応答】

問)

ゆうちょ銀行に関してです。ゆうちょ銀行はドコモ口座などの電子決済サービスを悪用した貯金の不正引き出しが計約6,000万円に拡大したと昨日発表しました。23日にはデビッド・プリペイドカードのmijicaの悪用による被害も判明しています。金融機関としての信頼性が問われる事態となっておりますが、金融担当大臣としてのご所見、また、ゆうちょ銀行に求める対応について教えてください。

答)

mijicaというのはデビッドカード、ゆうちょ銀行だけでやっている1つのサービスの話のことですけれども、この種のカードを使った不正送金による被害状況が公表されたことは承知をしています。ゆうちょ銀行においては、被害の拡大防止のためにチャージや送金等を停止すると同時に、資金移動業者の決済サービスに係る被害のあった顧客には10月末に、そのほかmijicaに係る被害に遭った顧客に、9月末を目途に全額補償を完了させたいということで現在顧客に個別に連絡を行っていると承知をしています。金融庁としてはゆうちょ銀行において全額補償の完了と被害の拡大や再発防止に向けて真摯に対応してもらわないといけないと考えておりますので、ゆうちょ銀行による利用者保護の状況についてしっかりと今後もモニタリングをしてまいります。今回これに気がつくのも少々遅かったんじゃないのかなという感じがしないでもありませんから、そういった意味では我々金融庁としてはこういった利用者保護の状況について早急にということを今言っているところであります。

問)

昨日三井住友信託銀行とみずほ信託銀行が企業から引き受けていた株主総会の議決権行使の書面の集計業務で誤った処理をしていたということが海外の投資ファンドの指摘で明らかになりました。このことについて麻生大臣はどのような。

答)

昨日24日、三井住友信託銀行とみずほ信託銀行の話が公表されたことについては承知をしておりますが、議決権行使書の集計業務というものは会社法のもとで的確に行われるということは企業統治の基礎となるものですから、極めて重要な話なんだと考えています。金融庁として両行で行われております顧客企業への対応や業務の適正化に向けた取組状況については引き続きフォローアップをしていかなければいけない。普通こういうのが簡単に間違うって、どんなふうに間違えるのかと思うぐらい、これは極めて重要な話ですから何回もチェックしているはずなんだけどなとは思います。

問)

河野行政改革担当大臣が全府省庁に対して行政手続での押印、判子の廃止を要請しました。財務省と金融庁の対応についてお聞かせいただけますか。

答)

これは結構前から行われているもので、私が来てからも何年もこんなものは判子要らないと言って随分減らしてきつつあるものの1つであったんですけれども、新型コロナウイルス対応というのをうまく使ってもらって、わざわざ判子を持って届けなくてもできるようなやり方が考えられれば、要は署名があれば確認ができるという方法ができればそれでよろしいので、押印を外していくというのは極めて必要なことだと考えています。10年以上前に総務大臣をやっているときは2万2,000~3,000あったかな、確か。押印しなくちゃいけない書類というのは、随分減ったんじゃないかなと思ってはいたんだけれども、あまり減っている風がないそうですから、今後とも押印を求める手続を削れるものと削れないものとあると思います。印鑑証明が必要なのものとか、例えば銀行印がなきゃできないとかといったようなもの、契約書の形とかいろいろあります。御名御璽も押印の1つなんだから、そういったものを全部なくすかという話になるかといえば、そういう話じゃなくて、何で押してあるのか、こんなものいちいち判子なんか要らないんじゃないのというものまで押すことになっているようなものをやめた方がいいんじゃないかと河野大臣は言っておられるんだと思うので、それは全く正しいと思います。今回のコロナの間にこういった話が出てきて、行革の一端として出てきているんだと思いますけれども、流れとしてはいいことだと思いますから、うちの中でもさらに徹底してやって、役所の中、財務省の中でもそういったのをさらに進めていきたいと思っています。

問)

今日夜、財務大臣のG7のテレビ会議が予定されていると思うんですけれども、どのような議論がなされる見通しなのか、債務支払猶予イニシアティブに対する考え方も含めてご見解をお願いします。

答)

議長国のアメリカ、今年は議長がアメリカなので、アメリカのスティーブン・ムニューシン財務長官ですが、ここから公表していないと思いますので今私の方から申し上げることは差し控えさせていただきます。いずれ今日、終わるのが22時半か、その頃になりましたらお話しする機会を改めて設けたいと思います。

(以上)

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