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鈴木財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(令和4年2月8日(火曜)8時44分~8時50分)

【質疑応答】

問)

先週もお尋ねしましたが、IMFの対日審査についてお伺いします。IMFの声明では財政の持続可能性を確保する枠組みが必要だと指摘されていまして、その中で枠組みの信頼性を高めるために独立財政機関による予測というのが非常に有用だというような指摘がございます。多くの先進国で導入されており、政府から一定の距離を置いて客観的な経済財政見通しなどをつくるこの独立財政機関の意義であるとか、我が国への導入も含めて財務省で何らかの研究をするとか、そういったお考えは大臣ありますでしょうか。

答)

今程ご質問いただきました今般のIMFの声明におきまして、マクロ財政予測について、「独立財政機関によって行われた予測は、枠組みの信頼性を高めうる」との指摘がなされていることはお話のとおりでございます。 独立財政機関設置の「意義」につきましては、重要なことは、独立財政機関の設置という手段ではなくて、経済財政運営の方針について、専門的・中立的な知見も含め、様々な観点から検討を重ねることでありまして、その上で、決定した方針に従い、政府一丸となって経済再生と財政健全化の両立に取り組むことであると考えております。
我が国では、経済財政諮問会議におきまして、専門的・中立的な知見を有する外部の有識者なども参画する下で、経済財政運営について議論を行っており、新しい組織を設置するよりも、こうした今ある組織を有効に活用していくことで、先程申し上げました「意義」に沿うようにしていくことが重要ではないかと考えております。

問)

日本政策金融公庫の融資をめぐる貸金業法違反事件についてお聞きします。政治家側の口利きが融資の決定に影響を及ぼした疑いがあると読売新聞は報じたのですが、公庫を所管する財務省としての受け止め並びに融資が適正だったのか調査を行う考えがあるのかどうかもお願いします。

答)

私も今朝方新聞を拝読したばかりでございますが、一般論として言えば、政府系の金融機関による融資については、各機関におきまして、事業性でありますとか償還確実性など、適切に審査を行った上で実施されており、仮に外部の方から紹介があったとしても、融資判断が影響を受けるようなことはないと思っておりますし、またそうでなければ絶対にならないと思っております。
これから先のことは今の段階ではちょっとコメントを差し控えさせていただきますけれども、そうした融資が的確に行われることの必要性、それから国民の皆様から審査が本当にきちんとされているのか、というような疑念を持たれるようなことがあってはならないと、そういうふうに強く思っています。

問)

本日、新生銀行の株主総会で五味廣文元金融庁長官など取締役が新たに7名選出されるということで、五味氏との関係も踏まえて新生銀行に対して金融庁としてどのような関係で臨まれるのかというところをお伺いしたいです。

答)

今お話しいただきましたように臨時株主総会が開かれるということでございますが、国も預金保険機構及び整理回収機構を通じて株主の立場でありますが、直接の株主であります、先程申し上げました2つの機構において適切に対応されるべきものだと思っております。
いずれにいたしましても、新生銀行においては、公的資金の返済に向けて、金融仲介機能の発揮を通じて、利益の積み上げや企業価値の向上に努めていただくことが重要であると考えております。
こうした観点から、同行及び親会社でありますSBIホールディングスの取組をしっかりと金融庁としてもフォローをして、適切に対応してまいりたいと思っております。

(以上)

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