平成18年4月27日
金融庁

「金融サービス利用者相談室」における相談等の受付状況等に関する公表について

金融サービス利用者相談室(以下、「相談室」という。)に寄せられた利用者からの相談件数・主な相談事例のポイント等については、四半期毎に公表することとしており、今般、18年1月1日から3月31日までの間における質問・相談・意見等の受付状況及び主な相談事例のポイント等について、公表いたします。

お問い合わせ先

金融庁
総務企画局政策課金融サービス
利用者相談室(TEL 03-5251-6811)

(別紙2)の問い合せ先
(TEL 03-3506-6000)
総務企画局政策課(内線3168)
検査局総務課(内線2533)
監督局総務課(内線3314)


平成18年4月27日
金融庁

「金融サービス利用者相談室」における相談等の受付状況等

(期間:平成18年1月1日~3月31日)

1.はじめに

  • (1)金融庁では、金融サービス利用者の利便性の向上を図るとともに、寄せられた情報を金融行政に有効活用するため、金融サービス等に関する利用者からの電話・ホームページ・ファックス等を通じた質問・相談・意見等に一元的に対応する「金融サービス利用者相談室(以下、「相談室」という。)」を17年7月19日に開設しました。

  • (2)利用者からの相談等については、専門の相談員が電話で対応しています。相談員からは、問題点を整理するためのアドバイスを行ったり、業界団体が開設している紛争処理機関等を紹介しています。なお、寄せられた相談等の内容や処理状況等については、金融庁内の関係部局に回付し、検査・監督等の参考として活用しています。

  • (3)相談室に寄せられた利用者からの相談件数や主な相談事例等のポイント等については、四半期毎に公表しています。18年1月1日から3月31日における相談等の受付状況及び特徴等は、以下のとおりです。

2.受付状況

18年1月1日から3月31日までの間に、9,668件の相談等が寄せられており、一日あたりの受付件数は平均158件(詳細については、別紙1をご参照ください。)となっており、17年10月1日から12月31日までの実績(159件)とほぼ同様となっています。

なお、相談等の内訳は、以下のとおりです。

(1) 相談等の類型

質問・相談として寄せられたものが7,182件(74%)、意見・要望として寄せられたものが1,737件(18%)、情報提供として寄せられたものが662件(7%)、その他が87件(1%)となっています。

(2) 相談等の方法

電話による相談等が7,645件(79%)、ホームページによる相談等が952件(10%)、ファックスによる相談等が130件(1%)、手紙による相談等が418件(4%)、その他が523件(5%)となっています。

(3) 相談等の分野

預金・融資等に関するものが2,444件(25%)、保険商品等に関するものが2,593件(27%)、投資商品等に関するものが3,649件(38%)、貸金等に関するものが837件(9%)、金融行政一般・その他が145件(1%)となっています。

3.分野別の特徴

  • (1)預金・融資等に関する相談等の受付件数2,444件のうち、個別取引・契約の結果に関するものが591件(24%)、一般的な照会・質問に関するものが577件(24%)等となっています。

    業態別では、銀行に関するものが1,476件(60%)、信用金庫・信用組合等の協同組織金融機関に関するものが366件(15%)、その他602件(25%)となっています。

    業務別では、融資業務に関するもの注1が683件(28%)、預金業務に関するもの注2が652件(27%)、その他1,109件(45%)(うち、デリバティブ商品等の販売に関するもの116件(5%))となっています。

    • 注1:融資業務では、融資の実行・返済についての相談等が寄せられています。

    • 注2:預金業務では、本人確認手続など預け入れ時の態勢についての相談等が寄せられています。

  • (2)保険商品等に関する相談等の受付件数2,593件のうち、個別取引・契約における顧客説明及び個別取引・契約の結果に関するものが合計1,257件(48%)(うち保険金の支払に関するもの880件(34%))、金融機関の態勢・各種事務手続に関するものが556件(21%)(うち保険金請求時等における保険会社の対応に関するもの384件(15%))等となっています。

    業態別では、損害保険会社に関するものが1,282件(49%)、生命保険会社に関するものが800件(31%)、その他511件(20%)(うち、共済に関するもの190件(7%))となっています。

  • (3)投資商品等に関する相談等の受付件数3,649件のうち、一般的な照会・質問が1,286件(35%)、金融機関の態勢・各種事務手続に関するものが506件(14%)等となっています。

    業態別では、未公開株関係に関するもの注3が985件(27%)、証券会社に関するものが782件(21%)、外国為替証拠金取引業者に関するもの注4が290件(8%)、証券取引所に関するものが281件(8%)、その他1,311件(36%)(うち、電子開示システム(EDINET)の利用方法等に関するもの142件(4%))となっています。

    • 注3:未公開株関係に関するものについては、制度等についての一般的な質問、業者の登録の有無及び信用性についての照会、個別取引についての相談等が寄せられています。

    • 注4:外国為替証拠金取引業者に関するものについては、制度等についての一般的な質問、業者の登録の有無、証拠金や精算金などの相談等が寄せられています。

  • (4)貸金等に関する相談等の受付件数837件のうち、一般的な照会・質問が364件(43%)(うち、業者の登録の有無についての照会187件(22%))、個別取引・契約の結果に関するものが116件(14%)等となっています。

  • (5)金融行政一般・その他に対する意見・要望等の受付件数145件のうち、行政に対する要望等が82件(57%)、一般的な照会・質問が23件(16%)等となっています。

  • (6)貸し渋り・貸し剥がしに関する情報提供は、36件寄せられています(「貸し渋り・貸し剥がしに関する情報の受付・活用状況について」は、別紙2をご参照ください。)。

  • (7)預金口座の不正利用に関する情報提供は、26件寄せられています(詳細については、後日公表予定の「預金口座の不正利用に係る情報提供件数等について」をご参照ください。)。

4.利用者から寄せられた相談等の活用状況

利用者の皆様から寄せられた相談等は、利用者全体の保護や利便性向上の観点から検査・監督上の参考として活用しています。

18年1月1日から3月31日に受け付けた情報提供では、

  • (1)貸し渋り・貸し剥がしに関するもの、

  • (2)金融機関が借り手に対する優越的な地位を利用して行った金融商品の販売に関するもの、

  • (3)保険会社の営業員等の不適正な行為(不告知の教唆、保険料の立替、無断作成契約、名義借り等)に関するもの、

  • (4)外国為替証拠金取引業者の不適正な行為(勧誘の要請のない一般顧客への勧誘、断定的判断の提供、無断売買、精算金等の返還遅延等)に関するもの、

等について、当該金融機関に対する検査における検証や監督におけるヒアリング、報告徴求、行政処分等、金融行政を行う上での貴重な情報として活用しています。また、預金口座の不正利用に関する情報については、必要に応じて、金融機関及び警察当局への情報提供が行なわれています。

5.利用者からの相談事例等と相談室からのアドバイス等

「利用者からの相談事例等と相談室からのアドバイス等」は、以下のとおりとなっておりますのでご参照ください。

なお、未公開株関係の相談等が、17年10月1日から12月31日までの受付件数に比べ大幅に増加(447件→985件)しています。

本件については、上記(3)の「未公開株の取引に関する相談等」のほか、当庁のホームページにおいて、「未公開株購入の勧誘にご注意!~一般投資家への注意喚起~」を掲載していますのでこちらも参照してください。


  • その他、当庁のホームページでは、金融サービスを利用するにあたり、利用者の皆様にご注意いただきたい情報として「一般のみなさんへ」を掲載しております。

    なお、18年1月1日から3月31日までに公表・改訂された情報は、以下のとおりとなっています。


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