アクセスFSA 第97号(2011年7月)
【金融ここが聞きたい!】
このコーナーは、大臣の記者会見における質疑応答などの中から、時々の旬な情報をセレクトしてお届けするものです。
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Q:先週末、GHOS(中央銀行総裁と銀行監督当局長官による会合)でG-SIFIsの枠組みが合意されましたが、対象になった場合には、国内の金融機関も資本の上乗せ等が必要になると思いますが、影響等に関して大臣から(お願いします)。
A.6月25日土曜日、スイスのバーゼルにおきまして、グローバルなシステム上重要な銀行、G-SIFIs、リーマン・ショック以来、大変大きな世界的な問題になりまして、ある意味で大き過ぎてつぶせないと、そういうふうな表現も一面されたG-SIFIsに対する自己資本の上乗せ規制について議論するために、中央銀行総裁と銀行監督当局長官による会合(GHOS)が開催されました。
当庁からは三國谷長官と、日本銀行総裁の白川総裁、それから、金融庁から河野(金融国際政策)審議官が国際担当でございますが、行くということで許可をさせていただきました。
会合終了後、プレスリリースされたわけでございますが、G-SIFIsの判定に当たっては、ご存じのように「規模」、「相互連関性」などの五つのリスク要因に対応した指標で、システム上の重要性を判定すること、そして必要とされる資本の上乗せ幅は、これは新聞報道にもございましたように、銀行のシステム上の重要性に応じて、普通株の1%ないし2.5%の範囲とすることです。それから、上乗せ規制は2016年の1月から段階的に実施して、2019年1月より完全実施すること、などで合意した旨が明らかになっております。
金融庁としましては、それぞれのG-SIFIsのリスクの程度を反映したバランスのとれた規制内容とするべき、との主張を、従来行ってきたところでございまして、今回の合意は、こうした我が国の主張が反映されており、評価できる内容と考えております。
今回の合意内容も含めたG-SIFIsに係る提案措置の全体は、7月末ごろに市中協議に付され、本年、11月のカンヌ・サミットのG20までに最終的な結論をまとめる予定となっているということを聞いておりまして、金融庁としても、引き続き積極的に議論に参加してまいりたいというふうに思っております。(以下省略)。
【6月の報道発表】
【6月のアクセス数の多いページ】
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- 金融庁が検査実施中の金融機関
- 免許・許可・登録等を受けている業者一覧
- “IFRS 適用に関する検討について”2011年6月21日 金融担当大臣 自見庄三郎
- 中小企業等に対する金融円滑化対策について
- 今般の震災についての金融庁・財務局・金融機関の対応状況
資金決済法に基づく払戻手続実施中の商品券の発行者等一覧
- 無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について
- 「保険会社向けの総合的な監督指針」等の一部改正(案)に対する意見募集の結果等について
- みずほ銀行及びみずほフィナンシャルグループに対する行政処分について
- 「特定有価証券の内容等の開示に関する内閣府令等の一部を改正する内閣府令(案)」の公表について
以上