アクセスFSA 第113号(2012年9月)

【金融ここが聞きたい!】

このコーナーは、大臣の記者会見における質疑応答などの中から、時々の旬な情報をセレクトしてお届けするものです。

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Q:中小企業金融円滑化法の期限切れまであと残り半年となりましたが、再々延長はないというこれまでの方針に変わりはないかということを確認させていただきたいのと、円滑化法の出口に向けて、政策パッケージですとか、いろいろな取組みを進められてきていると思うのですけれども、現在の進捗状況について、どのように評価されていて、より充実させたいとお考えなのかありましたら、是非教えてください。

  • A.まず、この法案の再々延長はありません。この法案は、リーマンブラザーズ・ショック等により急激に落ち込んだ景気によって、資金繰りが悪化した中小企業のために出来た法律ではありますが、この法律があろうがなかろうが、金融機関には借り手の立場に立って、借り手に親身に条件変更に応じていただくことを期待しておりますし、また、実際そのように金融機関は行動していただいていると思っております。

    おかげさまで、この法律の施行によりまして、条件変更への取組みというのは大変定着していると思っています。ですので、法案の期限が切れましても、検査・監督等を通じ、こういった条件変更への取組みというものをしっかりとさらに定着させるように努力してまいりたいと思っておるところであります。

    私も、先々週、金融庁の業務説明会ということで札幌へ参りました。その場でも、金融機関の皆さんや中小企業団体の皆さんとの意見交換、今お話のございました出口戦略ということについてどういったことを考えているのか、それから出口戦略におきます、いろいろなファシリティ、企業再生支援機構ですとか、中小企業再生支援協議会、こういったものとの連携が具体的にどうなっているのかということを説明してまいったところであります。

    業務説明会を通じ、また、もちろん各地方財務局等を通じ、こういった出口戦略についてはより周知を図っていきたいと思っておるところであります。

【平成24年10月1日(月)閣議後記者会見】

Q:来年3月末に期限を迎えます円滑化法の出口戦略についてですけれども、期限切れに伴いまして大量の不良債権が発生するとの見方もありますけれども、中小企業や地域金融機関への影響やその対策について、具体的に何かお考えがあればお聞かせください。

  • A.法案の期限が切れた場合においても、監督や検査を通じて、こういった金融機関の条件変更への対応というものは促していきたいと申しました。そのことには、今お尋ねのことも含まれているということであります。

    しかし、何より大切なことは、期限が切れて、その時に、中小企業の倒産件数が増えるようなことがあってはならないということでありまして、そのための出口戦略、企業再生支援機構や中小企業再生支援協議会と金融機関の連携を通じ、中小企業の再生というものを図っていきたいと思っておりますし、加えて、中小企業に対する金融の円滑化というものを通して地域経済を活性化していこうという、非常に金融庁としては野心的な取組みだと思っておりますが、そういったことも同時にスタートさせております。

【平成24年10月1日(月)閣議後記者会見】

Q:先週、野田総理から緊急経済対策の指示がありましたが、総理から金融分野でどのような指示があったか、金融庁として検討する部分がありましたらお願いいたします。

  • A.10月17日(水)の臨時閣議ですが、野田総理から「日本再生戦略」における重点3分野「グリーン、ライフ、農林漁業」をはじめとする施策の実施の前倒しと、それから東日本大震災からの早期の復旧・復興及び大規模災害に備えた防災・減災対策、規制改革や民間の融資・出資の促進策など、財政措置によらない経済活性化策を柱立てとする経済対策を策定するように御指示がありました。

    その民間資金活性化策といたしまして、金融円滑化法の期限到来後を見据えた中小企業再生支援の強化というのが重点事項ということで示されております。私どもとしては、円滑化法の期限到来後も、引き続き、検査・監督を通じまして、円滑な資金供給や金融機関のコンサルティング機能の一層の発揮がなされるように、金融機関を指導していかなければならぬと思っております。そのことに加えて、(中小企業の)事業再生(支援)に軸足を移し、十分な時間をかけて、真の意味での経営改善が図られるように、「政策パッケージ」等の推進をしっかりとやっていきたい。総理の指示を踏まえまして、関係省庁とも連携しながら、必要な取組みについて、具体的な検討を進めてまいりたいと考えております。

【平成24年10月23日(火)閣議後記者会見】


【10月の報道発表】

10月3日 アクセス   金融審議会「金融システム安定等に資する銀行規制等の在り方に関するワーキング・グループ」(第6回)資料(平成24年9月28日開催)
 
4日 アクセス 企業会計審議会総会・企画調整部会合同会議資料(平成24年10月2日開催)
 
5日 アクセス 無届けで募集を行っている者に対する警告書の発出について
アクセス J.フロントリテイリング株式会社株式に係る相場操縦に対する課徴金納付命令の決定について
 
10日 アクセス 金融審議会「金融システム安定等に資する銀行規制等の在り方に関するワーキング・グループ」(第7回)資料(平成24年10月10日開催)
アクセス 日本板硝子株式会社の契約締結交渉先の社員からの情報受領者による内部者取引に係る金融商品取引法違反審判事件の第1回審判期日開催について
 
12日 アクセス 株式会社新日本経済投資顧問に対する行政処分について
アクセス サンハーベスト株式会社に対する行政処分について
アクセス AIJ投資顧問株式会社事案を踏まえた資産運用に係る規制・監督等の見直し(案)に係る御意見の募集の結果及び「金融商品取引業等に関する内閣府令」等改正案について
アクセス 金融審議会「投資信託・投資法人法制の見直しに関するワーキング・グループ」(第10回)資料(平成24年10月12日開催)
アクセス GMOクリック証券株式会社に対する行政処分について
アクセス 「金融トラブルに巻き込まれないためのシンポジウム」の開催(札幌)について
 
16日 アクセス 金融審議会「金融システム安定等に資する銀行規制等の在り方に関するワーキング・グループ」(第8回)資料(平成24年10月16日開催)
アクセス ユナイテッド投信投資顧問株式会社に対する行政処分について
アクセス 株式会社スタッツインベストメントマネジメントに対する行政処分について
アクセス ソシエテジェネラル信託銀行株式会社に対する行政処分について
 
17日 アクセス 「金融トラブルに巻き込まれないためのシンポジウム」の開催(高松)について
アクセス 金融審議会「インサイダー取引規制に関するワーキング・グループ」(第3回)資料(平成24年10月16日開催)
 
18日 アクセス 企業会計審議会第30回監査部会資料(平成24年10月18日開催)
 
19日 アクセス 金融審議会「保険商品・サービスの提供等の在り方に関するワーキング・グループ」(第5回)資料(平成24年10月19日開催)
 
23日 アクセス 株式会社SJIとの契約締結交渉者からの情報受領者による内部者取引事件に対する違反事実がない旨の決定について
アクセス クラウドゲート株式会社に係る有価証券報告書等の虚偽記載に対する課徴金納付命令の決定について
 
24日 アクセス 「自己資本比率規制(第1の柱)に関する告示の一部改正(案)」の公表について
アクセス 空売り規制・自己株式取得に係る時限措置の延長について
 
26日 アクセス 金融審議会「投資信託・投資法人法制の見直しに関するワーキング・グループ」(第11回)資料(平成24年10月26日開催)
アクセス 損害保険業の免許について
アクセス ジー・スター証券株式会社に対する行政処分について
アクセス 偽造キャッシュカード等による被害発生等の状況について
アクセス 「金融商品取引法施行令の一部を改正する政令(案)」及び「発行者以外の者による株券等の公開買付けの開示に関する内閣府令等の一部を改正する内閣府令(案)」に対するパブリックコメントの結果等について
 
30日 アクセス 「金融庁の1年(平成23事務年度版)」について
 
31日 アクセス 貸金業関係資料集の更新について
アクセス 「金融サービス利用者相談室」における相談等の受付状況等(期間:平成24年7月1日~同年9月30日
アクセス 預金口座の不正利用に係る情報提供件数等について
アクセス 東日本大震災以降に約定返済停止等を行っている債務者数及び債権額について(平成24年7月末)及び過去(平成24年6月末)に公表した計数の訂正について
アクセス 空売り規制・自己株式取得に係る時限措置の延長に関する内閣府令・告示の公布について
 
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【10月のアクセス数の多いページ】

このコーナーは10月の「報道発表」から特にアクセス数の多かったページを掲載しています。

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以上

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