地域金融機関による金融仲介機能の発揮に向けた取組み

地域金融機関は、地域企業の真の経営課題を的確に把握し、その解決に資する方策の策定、実行に必要なアドバイス、資金使途に応じた適切なファイナンスなどを組織的・継続的に実施することにより、地域企業の生産性向上を図り、ひいては地域経済の発展に貢献していくことが求められております。
 金融庁は、これまで、地域金融機関による金融仲介機能の発揮に向けた様々な施策を展開してきました。
 今後もこうした施策を通じて、金融行政の究極的な目標である、企業・経済の持続的成長等を通じた、国民の厚生の増大の実現に向けた取組みを実施していきます。

Ⅰ 金融仲介機能の一層の発揮に向けた進展状況

金融仲介機能の発揮に向けたプログレスレポートについて

地域金融機関による金融仲介機能の一層の発揮に向け、金融庁・財務局の足元1年間における取組事例を「金融仲介機能の発揮に向けたプログレスレポート」として、取りまとめ、公表しております。

Ⅱ 金融仲介機能の拡がり

企業アンケート調査の結果

金融庁は、地域金融機関の金融仲介の取組み等に対する顧客評価を確認するため、地域金融機関等をメインバンクとする中小・小規模事業者を対象とした「企業アンケート調査」を実施しております。

地域金融機関の人材仲介機能強化に向けた取組みについて

金融庁では「地域企業経営人材マッチング促進事業」として、地域金融機関の人材仲介機能を強化し、転籍や兼業・副業、出向といった様々な形を通じた、大企業から中堅・中小企業への新しい人の流れを創出し、大企業で経験を積まれた方々の各地域における活躍を後押ししています。

Ⅲ 金融機関の事業者支援を後押しする取組み

事業者支援ノウハウ共有について

金融庁は、地域金融機関等の現場職員の間で、地域・業態・組織を越えて、実践的な事業者支援のノウハウや知見を共有できる横のつながりを目指した共助の取組みの後押しを進めております。

その一環として、Web上に金融機関専用の事業者支援ノウハウ共有用のプラットフォーム(「事業者支援ノウハウ共有サイト」)を設置しており、参加者同士のやり取り、参加者向けの勉強会・テーマ別の意見交換会、各種情報発信などを実施しております。

引き続き、「事業者支援ノウハウ共有サイト」への参加者を募集しています。概要や申請手続き、お問合せ等については、「事業者支援ノウハウ共有サイト新たな参加機関・職員の募集等について」(https://www.fsa.go.jp/news/r3/ginkou/20220401/20220401.html)をご覧ください。

(資料)PDF のアイコン画像です。事業者支援ノウハウ共有の取組み(PDF:0.71MB)

『業種別支援の着眼点』について

金融庁では、地域金融機関の現場職員の事業者支援能力の向上を後押しするため、「業種別の経営改善支援の効率化に向けた委託調査」(委託先:公益財団法人日本生産性本部)、「業種別支援の着眼点の拡充や普及促進に向けた委託事業」(委託先:メディアラグ株式会社)を実施しました。本調査・本事業では、地域金融機関等の現場職員が担当先である中小企業・小規模事業者への事業者支援に着手する際のポイントや、事業者の特性に応じた支援ノウハウ等を業種別に整理し、『業種別支援の着眼点』を取りまとめました。また、『業種別支援の着眼点』の活用を進めるため、関連する事業者インタビュー動画や全国の地域金融機関等の活用事例などを掲載いたしました。

AI技術を活用した経営改善支援の効率化に向けた調査・研究について

金融庁では、地域金融機関の事業者支援能力の向上を後押しするため、令和4年度よりAI技術を活用した経営改善支援の効率化に向けた調査・研究を実施しました。

(概要)
「AI技術を活用した経営改善支援の効率化に向けた調査・研究」の概要(PDF:0.50MB)

活性化・課題解決

Regional Banking Summit(Re:ing/SUM)について

様々な分野のバックグラウンドを持つ有識者と地域金融機関等の議論を通じ、地域経済の活性化・課題解決、地域金融機関の持続可能なビジネスモデルの構築に資する創意工夫やアイデアの創出につなげることを目的とした「Regional Banking Summit(Re:ing/SUM)」を開催しております。 

地域における課題解決の伴走支援について

金融庁の有志職員によって立ち上げられた地域課題解決支援チームが、様々なネットワークから寄せられる地域課題に対して、メンバーが現場に飛び込み、地方と中央、官と民の結節点になり、課題解決に向けた施策を共に考え、実現までの伴走支援を行っています。

金融庁職員も現場で一緒に考えます「地域課題解決支援チーム」

Ⅴ その他の取組み

経営者保証に依存しない融資に関する取組状況~金融仲介の取組状況を客観的に評価できる指標群(KPI)~について

金融庁では、金融機関の取組みの「見える化」を通じて、担保・保証に過度に依存しない融資を促すため、「金融仲介の取組状況を客観的に評価できる指標群(KPI)」を設定し、主要行等及び地域銀行に対し、実績の確実な公表に向けた対応を求めております。

※「経営者保証に関するガイドライン」の活用実績についてはこちらをご覧ください。

金融仲介機能のベンチマークについて

金融機関が、自身の経営理念や事業戦略等にも掲げている金融仲介の質を一層高めていくためには、自身の取組みの進捗状況や課題等について客観的に自己評価することが重要であるという考え方の下、金融仲介機能の発揮状況を客観的に評価できる多様な指標(「金融仲介機能のベンチマーク」)を策定しております。

金融仲介の改善に向けた検討会議について

※「地域密着型金融の機能強化の推進に関するアクションプログラム(平成17~18年度)」(17年3月29日)に基づく取組み等については、こちらをご覧ください。
※地域銀行の決算情報については、こちらをご覧ください。

サイトマップ

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