さあ、お待たせしました。ここでいよいよ金融機関を選んで口座開設です!
ついにここまで来ましたね!
買う投資商品は決まりましたか?
はい!とりあえず、いろいろ考えて決めてきました。
これとこれをつみたてNISAで、これをiDeCoで、あとは課税口座に…etc
ふんふん。なるほど。
今までのお話からすると、
自分が投資したい商品を選んで、できるだけコストを低く買える金融機関を選ぶんですか?
その通りです!
でもそうすると、つみたてNISAは一つしか持てないわけですけど…。
それ以外の部分については、複数口座を開設したりしているんですか?
いや…。一つで十分、事足りることが多いです。今は。
今は(笑)。
というか、むしろ一つで事足りる金融機関を選ぶっていうことですね。安いファンドも買えるし、他に興味がわいたときに別の選択肢があるような金融機関を選んだほうが良いですね。
10年くらい前は、いくつかの会社を組み合わせないと全部のベストが揃いません、って時代がありました。今は、基本的に安いのを一式全部そろえます、っていうところもあるので、大体買えますね。アクティブ投資信託についても、昔は人気の投資信託は直接販売で運用会社さんに行かないと買えなかったり、大手証券会社で類似の姉妹版が出たりしてたんですけど、今は大手のネット証券さんだと、投資信託はマニアックなものを除けば、ほぼ揃っていますね。
逆に言えば、一つ以上証券口座を持つと、疲れちゃうので、一つにしましょうということですね(笑)。私自身の自戒を込めたアドバイスなんですけれども。つらおさんもおっしゃられたように、昔開いた口座が残ってまして。私も反省して今整理中です。
品揃えのいい金融機関って、どこを選ぶといいんでしょうか?
基本的にはつみたてNISAの対象商品は結構買えるようになってきていますね。特に、ネット証券だと。ただちょっと難しいのは、iDeCoについては買えるのも買えないのもバラバラなので、自分が買いたい商品が買えるか、よくチェックしたほうが良いと思います。
そうなんですか…。
普通に投資信託を買うには、どこでも大手なら買えるものが多いので、大差はないです。ただ、iDeCoを開くとして、一つ金融機関を選ぶじゃないですか。その時に、やっぱり買いたい商品があるところを選びますよね。iDeCoは結構商品が会社によって絞られているので、その絞り方が自分に合ってるところが良いですよね。ほかの会社で口座開くのはめんどくさいじゃないですか。だったら、iDeCoに合わせちゃうっていうのも手かもしれないですね。
できれば、つみたてNISAもiDeCoも課税口座も、全部同じところで開設しちゃいたいですね。
それ以外に、銀行、カードとの連携を考えて口座開設する、っていうのが最近のトレンドですね。
ポイントとかですね!
ポイントをどこに付けていくかとかも加味して考えてみるっていう話が最近浮上していますね。
iDeCoは金融機関によって手数料が大きく変わるので注意ですよ!それと、最近だと結構キャンペーンとかやってるところも多くて、人によりますけどそこも考えるポイントかなあと思いますね。
ポイント投資とか、ポイント付与率が高くなるとか。銀行だと、連携してるところでやると利率が上がるとか、振込が楽になるとか、ATM手数料タダとかね。
でも、やっぱり基本は自分の投資スタイルに合っているか、が一番重要。いくらクレジットのポイントが貯まる、みたいなおいしい特典が付いてくるとしても、自分の思い描いている投資が実現できるところじゃないと、結局意味ないですから。ポイントが付くといったって、来年にはもうその制度はないかもしれないし。
長く付き合える金融機関を見つけよう、ということですかね。
う〜ん、証券会社って、あんまり馴染みがないし、リスクの高い商品を営業されたら買ってしまいそうで怖いかも…。
いままで長年お世話になってきた給与振り込み口座を持っている、直接窓口で相談できる銀行さんとかは、どうですかね…?
人によっては、ネットが苦手だったり、大手の有名なところが安心感があって良い、という人もいると思いますし、そこでお店のに人のお話を聞いて買うのも全然ありだと思います。ただ、そこで変な商品を買わされないように、ということだけは気を付けてほしいですね。行くにしても、ゼロから全部お店の人にお任せ、とするのはやめて、基本的に自分の考えは持ったうえで金融機関の窓口にいくことが大事でしょう。基本的には金融機関はお客さんの考えをサポートしてくれるはずですが、自分の信念は持った上で、仮に違う商品の売りこみがあったとしても、そうした営業に負けないようにしてほしいと思います。
直販というのもありますよね?
直販?てなんですか?
直販っていうのは、普通は販売会社である金融機関を経由して投資信託を買うわけですけど、そいではなくて、運用会社さんが直接売ってるということです。
産地直売!というやつですね。
なんで証券会社を通さないんですか?
もともとは「直販したほうがコストが安い」っていう考え方があったんですけど、もう一つは、投資家さんと直接会話をして、より納得のいく形でファンドを提供していける、というメリットもあります。
一番大きいのが、自分たちがやりたいようにできるっていうのが大きいと思いますね。投資信託の世界って、販売会社が強いので。基本的に運用会社って、販売会社の子会社が多くて、その親会社が良いと判断した商品しか作れない。運用する側って、自分からお客さんに宣伝ができないんですよ。それは販売会社の役目。なので、自分で宣伝してお客さんを集めたい、ということで始めるのが大きいかな、と。
ところで、そういった直販で販売される商品は、つみたてNISAだとアクティブ投資信託と分類されるものが多いですかね。
そうですね。直販に取り組む運用会社からみても、こんなにいいインデックス投資信託が出てくる時代が来るとは読み切れなかったかもしれないですね。結果的にインデックス型と比べると、ちょっと割高に感じてしまう状況はありますけど、志は確かにすごいと思いますね。付加価値的なサービス、例えばセミナーやレポートが充実していることが多いので、そういった属人的な高付加価値が楽しめるというのはあるかもしれません。
関連で、原則直販と言いながらも、最近は一部の証券会社さんを通して販売している、という動きもちらほら出てきています。
これってネット証券会社で買う時は、さっきの話から逆に言うと、誰にも相談はできず、自分で選ばないといけないということですよね?
そうですね。ただまあ、つみたてNISAが世の中を変えたな、と思うのは、金融庁がこれが良いよ、っていう投資信託をある意味で示してくれているんですよ。それにのっとったものを自分でも買えるので、すごく大きな意味があったと思いますね。
ネット証券はほんとに自分で選ばないといけないからね。
つみたてNISAの対象商品をベースにして、自分好みにアレンジしていけばいいってことですね!
では次はいよいよ口座開設!実際に口座を開設するにはどういった準備が必要なんでしょうか?
みなさんベテランなので、もう忘れちゃってますかね?(笑)
ははは!確かに!!(笑)
マイナンバーカード!必要です。
ホームページを検索して口座開設って押せば、その流れでできますよ(笑)
基本的に用意しないといけないのは、先ほどのマイナンバーカード、本人確認書類、店頭だと印鑑。これを準備していただいて、あとは前回まででお話ししてきた、自分がどういうものを買いたいかをあらかじめ決めておいていただければ、手続き的にはもう、難しい話ではありません。
流れ的には、まず口座を開けていただく。その時に今、NISA、つみたてNISA口座も一緒にやりますか?という選択項目が出ます。そこで同時に開けるところを選んで、あとは所定の手続きに進む感じですね。
iDeCoも一緒にできるんですか?
iDeCoも場合によっては一緒にできる場合もありますが、申込の際にiDeCoの加入資格があるかどうかを示す必要があるので、まずは職場で証明を取ることですね。
NISA口座は1人1口座しか開けないので、確認作業で2〜3週間くらい時間がかかっていたんですが、今は簡易開設制度ができて、二重口座の確認に先行して口座開設と買付ができるようになりました。証券口座を持っている人は、最短で即日に口座が開けられます。必要なものをそろえていただければ、だいたい1週間もあれば買付がもうできるようになっています。
まず、口座が開設しました、っていう連絡が来るんですか?その後、投資商品の選択ですか?
申込時にマイナンバー提出などの手続きをして、NISA口座が開いて、そこから取引開始です。
その連絡がメールや郵送で来るので、そしたら何買いますか、というフェーズになったら、ネットでポチポチとやるわけですね。
ネットの場合はIDとパスワードが来るので、それを使ってログインし、投資したい商品を選びます。
月々これを買いたいです、と申し込めば銀行から引落しになるんですか?
ネットであれば設定の時にどこで引き落としますか、という設定をして、対面の場合は手続きを事前にやっておいて、OKの書類が出れば、最短で次の引落し日から落とされます。
あれですよ。ガスとか電気とかと同じ。
一回やっておけば簡単ですね!
一回セットアップしておけば、自動的に翌月20日から引き落とされますよ、とか自動的に決まるので。
つみたてNISAだと年間の上限額がありますけど、これは月々均等にしないといけないんですか?
均等のところもあるし、証券会社によってはボーナス併用もあります。毎月3万円ずつにして、差分をボーナスでまとめて払う、とか。
決まったルールに従うので、今月は1万円買って、来月はスキップして、臨時収入があったら思い切って30万円、みたいなことはできないですけどね。あと、時々買えない時はありますよね、口座残高が足りなくて(笑)
最初、月1万円の予定だったけど、やっぱり余裕があるから1万5,000円にしようとか、増額はできますよね?
今月買えなかったから来月は買い増し、というのはできないんですか?
そのあたりになると、金融機関がどこまで対応しているか、という話になってきますので、金融機関の方に聞いてみてください。
基本的には、毎月定期的に引かれていく、って思っておけばいいと思いますよ。
もしつみたてNISAの限度額を超えたら買わないのか、超えたら課税口座で買うのか、とか細かく設定するところもありますよね。
ぎりぎり限度額まで買えるように自動計算できたり、つみたて頻度をたとえば、毎月ではなく、毎日などに細かく設定できたり、買付方法は金融機関によってバラエティに富んできています。
私のアドバイスとしては、毎日つみたてはやめたほうが良いです。僕も楽しそうだから一回やってみたんですが、毎日報告書がメールで来て、大事な報告を見逃します(笑)
暴落したりすると、毎日つみたてだと心が和らぐ、っていうのはありますね(笑)
普通の人は、毎月1回つみたてで、ボーナス併用するかしないかを選ぶ、それでいいと思います。何か特別自分はこういう方法で買いたい!という希望がある人は、それも踏まえて金融機関を選ぶといいかもしれませんね。
金融機関を選んで、口座を開設して、あらかじめ決めておいた投資商品の買付設定が終わったら、もうほったらかしで毎月自動つみたてですね!やった〜!
まだまだ!油断は禁物ですよ(笑)
長期で投資を続けつつ10年くらいかけて試行錯誤しながら自分のポジションを見つけていただいて、新しい商品を買ってみるとか、無リスク資産が多すぎないかとか、逆にリスク資産が大きくなりすぎないように、など定期的に少しずつ調整していくことも重要ですよ!
ええ〜、なんだか難しそう…。
ぜひ、これを機に興味を持っていただいて、いろいろなことをチェックしていってほしいと思います!
ブロガー座談会の開催から数日後、マキマキさんから、「お蔭様で、つみたてNISA口座を開設、積立投資を開始することにしました。最初は、めんどくさいと思っていましたが、やってみると以外と簡単、今は、もっと早くやっていればよかったと思っています。」との報告がありました。